小説部屋2
□祝福のプロポーズ
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一馬は関係者に挨拶しつつ、今回の総選挙でランクインしたメンバーたちが写真撮影をしている場所へ向かう
到着すると丁度麻友がインタビューを受けているところであり、一馬は少し離れた場所でその様子を見守る
一「(麻友……良い表情してるなぁ……)」
麻「(あっ一馬くんだ!)」
記「では以上になりますッありがとうございました」
麻「あっはい…ありがとうございました」
インタビューが終了し、記者は麻友に一礼しッその場を去っていった
記者が去ったと同時に…一馬は麻友の方へと行きっ麻友も一馬のもとに向かって走る
一「麻友ぅぅぅーーっ」
麻「一馬くぅぅーーんっ」
”ギュウッ”
一「2位おめでとうっ凄くカッコよかったよ!」
麻「ありがとうっ私やり切ったよぉぉ!」
2人は走った勢いそのままに抱きしめあい、一馬は麻友を抱き上げその場で回転する
その光景は関係者一同に目撃され、先ほど去った記者も足を止めッその光景を写真に収めるのだった
由「おぉぉぉ〜なんか凄いことしてる‼」
咲「わぁぁ…回ってる」
唯「よくまぁこんだけ大勢いるかなでできるよなぁ…俺には絶対に真似できないよ」
そんなメンバーの声など届くわけなく、一馬と麻友は2人だけの世界にどっぷり入るのであった
一「2位発表するときドキドキしすぎて…心臓止まりそうになったよ」
麻「私もドキドキして寿命縮まりそうだった!さっしーには負けちゃったけど…」
”ポンッ”
莉「まっまぁ麻友さんと白熱した戦いができて指原は楽しかったですよ、今回は指原が1位を頂きましたけど♪」
一「けど俺にとっての1位は間違いなく麻友だよ♪」
麻「おぉぉ〜…嬉しいこと言うでねぇですか////」
莉「……また無視されたぁぁぁ〜〜ッ‼」
”グイッ”
空「良い雰囲気ぶち壊すなッ」
莉「ちょっそれが1位への扱いかぁぁ!」
空「1位だろうが3連覇しようが指原は指原だ‼」
莉「酷いッ‼」
今年も別の意味で敗北した莉乃を、関係者枠で招待されていた空が首根っこを掴み引っ張る
そんな中…一馬は急に神妙な顔つきになり、勇気を振り絞った声で麻友に話しかける
一「……麻友ッ今日…君に伝えたいことがあります」
麻「えっどうしたの急に改まって?」
一「……自分でも色々考えて…伝えるのは今日しかないって思ったから……この場で告白します」
一馬は懐から手のひらサイズの小さな箱を取り出し、それを麻友の前に差し出す
その箱を開けると…中には光り輝く2つのシルバーリングが入っていた
麻「えっ…これって…」
由「ちょっこれはもしかして……」
咲「……………」
莉「嘘ッまさかこれって……プロポーズ!」
空・唯「「煩いッ‼」」
莉「…すいません」
一馬は箱の中にある小さなシルバーリングを手に取ると、それを麻友の手のひらに渡す
一「……麻友…俺は今日ここに誓います、この先ッどんなことがあっても…麻友のことを守っていきます」
麻「……ッ」
一「君とこれからも一緒にいたい…色々と怒らせちゃうときもあるかもしれないけど……渡辺麻友さんッ俺と……結婚してください!」
麻「………ぐすっ……うぅぅ〜ッ…」
一「まっ麻友……もしかして…嫌だった?」
麻「ううんっ……嬉しくてっ……嬉しくてっ……涙が出てきちゃったよぉぉッ」
麻友は一馬から渡されたリングを握り、抑えきれない喜びの感情とともに涙を流す
一馬は麻友の目から流られる涙を手で優しく拭き、笑顔になった麻友と顔を見合わせあう
麻「……私はッ…変なところばっかで…全然女の子っぽくないし……ヲタクでテンション高いけど……私もッ一馬くんとずっと一緒にいたい」
一「……ッ」
麻「……一馬くんっ…これからもッよろしくお願いします!」
”ギュウッ”
一「……こちらこそっよろしく麻友‼」
一馬の告白を受け入れ…再びお互い抱き合いッ先ほど以上に力強く抱きしめあった
その様子を見ていた面々は大きな拍手をし、2人の新たな出発を祝うのであった
由「おめでとう麻友ッ‼」
咲「おめでとうございます麻友さん!」
唯「おめでとう一馬さんッ‼」
空「一馬さんおめでとうです!」
莉「うぅぅ〜……なんでか素直に拍手できない自分がいる‼」
空・唯「「しろよっ!」」
莉「すっすいません‼祝ってますッお二人の結婚凄く祝ってますから‼」
その後も続々の他のメンバーがやってきて、2人の結婚を祝っていく
一馬と麻友も大勢のメンバーの祝福の声を聞き、自然と笑みをこぼしながらお辞儀したのであった