(新)マジすか学園2

□第5話・真の後継者
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 ”都内某倉庫”




ソ「チェイサー…久しぶりの拠点はどうだ?」




チェ「落ち着きますね、マジ女は煩い奴が多くてかないません」




ソ「ふっ…だろうな」











 マジ女に潜入していたチェイサーはこれまでの報告をしに、EXGZEの拠点の倉庫に戻っていた




 EXGZEジョーカーのソニックはジョーカー専用の椅子に座りながら、チェイサーの報告を聴く












チェ「転校生のさくらは四天王最後の1人…おたべを倒しッ次は部長であるソルトと戦うことが決まりました」




ソ「そうか…あのおたべがやられるくらいだ、かなりの実力者だなッそのさくらとかいう転校生は」




チェ「えぇ…如月 唯ッ篠田一馬の方は今のところ大きな動きはありません」




ソ「ソルトとさくらが戦うこととなった以上、今は余計な戦いをしないようにしてるんだろう……遅かれ早かれッラッパッパはその2人を倒しにいくさ」




チェ「それで……ニアとメロの方は?」




ソ「うちの情報班が調べたところ、メロは近々マジ女に現れるそうだ」




チェ「ニアの方は?」




ソ「所在不明…ていうか行方不明って言った方が正しいか」




チェ「といいますと?」




ソ「ニアは滅多に表に姿を見せない、それゆえどこで何をしているか……うちの情報班の力でもそこまでは分からなかったんだ」




チェ「なるほど……」




ソ「だがメロが動くということは磁石のごとく…ニアも何かしらのアクションを起こす、俺はそう読みお前に報告したんだ」




チェ「……どうなると思いますか?」




ソ「メロはLの後継者の座を確実なモノにしたがってる、自分こそがLの後継者……それを知らしめるように強い奴ばかりを相手にしている」




チェ「じゃあ…強者が集まるこの地にッ」




ソ「そろそろ現れるだろうなぁ……」






















 ”馬路須加女学園”




唯「火鍋…最近元気か?」




ウ「はぁっなんだよ急に」




唯「いやぁ〜なんか会うの凄い久しぶりのような気がしてさ」




ド「単に私らの出番がないだけだろッ」




ク「んでっどうなんだよそっちは?」




唯「どうって何が?」




ジ「ラッパッパに目つけられてるんだろっ」




ケ「何か向こうからないのか?」




唯「そうだな……ここ最近は特に何も」




ウ「お前らッよく考えてみろ、さくらとソルトさんが戦うことが決まった……ということはラッパッパはそこに全神経集中してる」




ジ「余計な戦いはしないってことか?」




ウ「さくらとソルトさんのタイマンが終わらない限り…だろうけどな」




唯「……まっ何かあったとしても、その時はその時で対応すればいいさ」




ウ「相変わらず呑気なやつだな」




唯「余裕があると言ってくれ♪」











 唯は久しぶりにチーム火鍋の面々と、鍋を囲みながら談笑した




 その後、唯は一馬と合流しッ腹ごなしということで校内を散歩することにした











唯「あぁ〜…少し食べすぎたかなぁ」




一「胃薬あるけど飲むか?」




唯「あっすみません」




一「ほれっ軟水の水」




唯「軟水?」




一「薬飲むのに相性がいいのが軟水なんだ」




唯「へぇぇ〜…詳しいですね一馬さん」




一「まぁね♪」




 ”バタンッ”




唯「んっ……えっ!?」












 唯と一馬が話しながら歩いていると、1人のマジ女の生徒が倒れてきた




 唯はすぐさまその生徒を壁によりかける、一方の一馬は……倒れた生徒の周囲を見渡す




 よく見ると、他にも傷だらけになって倒れている生徒が数人いた












唯「一体……誰がこんな」




一「ここって……技術室だな」












 唯と一馬はPCといった機械類が多くある技術室に入る




 技術室の中には……1人の男子生徒が大画面を観ながらゲームをしていた











唯「………貴方は…誰?」




?「……人に名前を尋ねる時は、自分から言うのが筋ってものですよ」




唯「はぁ……俺は如月 唯です」




一「篠田一馬っ1回で覚えろ」




二「僕は”天馬光輔”世間では……”ニア”とも呼ばれています」




 ”Lの後継者 ニア(天馬光輔)”




一「ニアって…確かLの舎弟の1人でLの後継者と言われているあのニアかッ」




唯「えぇっ……兄さんの…舎弟?」




二「その呼び方は止めてください、僕は後継者とかいうモノに興味はありません」











 そう言うと、ニアは再びコントローラーを持ちっゲームを再開した












唯「……廊下に倒れている生徒はニアさんが?」




二「えぇ…僕の娯楽の邪魔をしたので」




一「娯楽って…ゲームの邪魔されたくらいであんなにか?」




二「僕にとってゲームは命なんです、それを邪魔するということは僕の命を狙ったもの同然です」




一「……(癖のあるやつだな)」




唯「にしてもっやり過ぎですよこれは!!」




二「……唯くん…相手に情けは無用です」




唯「…ッ」




二「君のお兄さん…Lさんも同じでした、襲ってきた相手にも…あの人は手を差し伸べた、僕にはそれが理解できなかった…何故敵に手を出すのかが」




唯「”無駄な血は流さない”俺は兄さんにこう教わりました」




二「僕にも同じことを言いました、けど…僕にはどうしてもその考え方に賛同することができなかったよ」




一「それはお前自身に大切なモノがないからじゃないか?」




ニ「大切なモノ…ですか、長らくそういうものはいませんね」




一「見つければ何かが変わるさ、その時が来るまで…まぁのんびりと過ごせや」




二「……もとより、僕は戦わない主義なんですよ」




一「あっそッまぁどっちでもいいけどさ」




唯「…………」










 表舞台から去ったと思われていたニアは、なんとマジ女の3年生として在籍していた




 思わぬところで唯と一馬は今後の自分たちの運命を左右する存在に出くわしたのであった



 
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