(新)マジすか学園2

□第3話・決意と覚悟
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 ”馬路須加女学園屋上”




シュ「………………」




 ”ヒュゥゥゥ〜〜〜…”




シュ「……ハックシュン!!」










 冷たい風が吹く中、シュガーは屋上で大きなくしゃみをしっ鼻をかんでいた










シュ「あぁ〜寒いなしかし……そろそろ戻るか」




?「大きなくしゃみが聴こえたから誰かと思えば……ラッパッパ副部長のシュガーさんだったんですね」




シュ「あっ………君だれ?」




チェ「2年生の蒼月 空…チェイサーとも呼ばれてます」




シュ「チェイサー……君が噂の情報屋か」




チェ「えぇ…ここいら一体の情報はある程度収集してますよ」




シュ「どんなパイプを持ってるんだ?」




チェ「ふふっ……それは企業秘密ということで♪」











 シュガーの前に現れたチェイサー、シュガーは警戒しつつ…チェイサーの隣に立つ











シュ「……寒いからあんまり長くいない方が良いよ」




チェ「……1年生のカミソリとゾンビのコンビ」




シュ「ッ?」




チェ「2年生の如月 唯に負けましたよ」




シュ「如月…唯……」




チェ「えぇ…しかも僅か10秒ッそれぞれにキック1発ずつで」




シュ「観ていたのか?」




チェ「たまには自分の目で情報を仕入れる事も必要です」




シュ「…………何故オレに話す?」




チェ「ラッパッパがどう動くか……気になりましてね」




シュ「……俺たちは階段を昇ってくる奴の相手をする……それだけだ」










 それだけ言うとシュガーはチェイサーの横を通り過ぎ、屋上を去った




 残ったチェイサーは不敵な笑みをしつつ、屋上から空の景色を見つめる











チェ「……精々最後の日が来るまで…俺を楽しませてくださいよ」































 ”マジ女校内”




シュ「如月 唯か……どんな奴なんだろうか…」




 ”ガシャーーンッ”




シュ「うぉっなんじゃ今の音!?」











 突如…ラッパッパの部室から大きな物音がした、シュガーは一気に階段を駆けあがりッ部室前に到着する




 ”ガチャッ”シュガーは扉を開け中を見ると……四天王のヨガが泣きながら椅子を投げていた











シュ「おっおいっ何してんだよヨガ!!」




ヨ「………シュガー…さん…」




シュ「……何があった?」




マ「ヨガが負けたんですよ…例の転校生に」




シュ「……そうか……だがっそれだけでここまで取り乱すわけないだろ」




お「……ソルトがヨガにこう言うたんよ……”気にするな、誰もお前には期待していない”って」




シュ「何だと!?」




ソ「…………………」




シュ「……ソルト…おたべさんが言ったこと…本当なのか?」




ソ「…………あぁ」




シュ「ッ!!」












 いくら乾いているとはいえ……仲間に対してそのような言葉を投げつけたソルトに対し、シュガーは衝撃を受けた




 それと同時にシュガーの中には怒りの感情が生まれ、自身の拳を強く握りしめる




 そして次の瞬間……











 ”グイッ”




シュ「……ふざけんな!!!」




 ”バシッ”




ソ「ッ!!」




 ”ドォォォンッ”




マ「えっ?」




ヨ「ッ!!」




お「シュッシュガー…あんた何してんねん!!」




シュ「おたべさんは黙っててください!!!」




お「…………」











 なんと……シュガーはソルトの襟を掴みっそのままソルトの右頬を殴った




 ソルトは殴られた衝撃で後ろに吹き飛び、部長室の扉に体を打ち付けた











ソ「…………ッ」




シュ「痛いか?けどな……ヨガが受けた痛みはこんなもんじゃないぞ」




ソ「……………」




シュ「ヨガは……ヨガは俺たちラッパッパの大切な仲間だッ」




ヨ「……………」




シュ「ソルト……ヨガはお前を守ろうと体を張って戦ったんだ、そんなヨガの想いを……お前は踏みにじったんだぞ!!」




ソ「………………」




シュ「俺は卑怯者が嫌いだ……嘘を平気でつく奴も嫌いだ……けどっ俺がこの世で最も嫌いなのは……仲間を平気で傷つける奴なんだよ!!」




 ”ドォンッ”




ソ「ぅっ!!」




シュ「……ソルト……そんなに渇きを潤したいなら俺が相手をしてやる、それでお前が満足するなら……だがその前にっ今ヨガに言ったことを取り消せ!!」




ソ「……………ヨガ」




ヨ「…………………」




ソ「ッ………すまない」




ヨ「ッ…ソルト…さん」




シュ「……………………」




お「もう十分やろっそれぐらいにしておき!」




シュ「……すみません」




お「……ヨガはうちらに任せとき、シュガー…あんたはソルトの手当てや」




シュ「…………はい」











 シュガーはおたべの言葉に従い、ソルトを担ぎ部長室へと消えていった




 残ったおたべとマジックはヨガを担ぎ、床に倒れていた椅子に座らせた











お「ヨガ……シュガーに感謝するんやで」




ヨ「………はい」




マ「けど…あのシュガーさんがソルトさんに拳を振るうなんて……」




お「シュガーはああいう奴や、例えソルトが恋人で大切やっても……仲間を傷つける奴は許さへん」




マ「………けどっヨガが負けたことは事実、それだけは……否定できません」




お「確かにな…けどシュガーは私たちとは考え方が違う、シュガーにはシュガーなりの心情があるんやろう」




マ「………ッ」





 
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