(新)マジすか学園2

□第2話・動き出す歯車
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 唯が転校生探しを始めてから数日後、唯はチーム火鍋と共に鍋を囲っていた











ウ「んでっ……見つかったか?」




唯「全然っ」




ク「即答かよッ」




唯「いやぁ〜すぐ見つかるかと思ってたんだけど……見つからないもんだね」




ド「当たり前だろっ」




ケ「どんだけポジティブなんだよお前は……」




唯「前向きだけが俺の取り柄だもの」




ジ「言えてるかもな……」












 煮えた鍋を箸でつつきながら、6人は仲良く鍋を食べていた




 唯はチーム火鍋とそれなりに長い付き合いであり、いまでは一緒に鍋を食べる間柄




 火鍋のメンバーは唯のことをめんどくさい奴だと思いながらも、唯を仲間として認識しておりッこうして一緒に鍋を食べているのである




 そんな中……教室に1人の女子生徒が、ゆっくりと歩きながら入ってきた













唯「んっ………」




?「………………」




唯「………ねぇっもしかしてあの子が」




ウ「あぁっ転校生のさくらだ」




唯「さくら………あの子が…ねぇ…」




さ「…………………」




 ”転校生 さくら(宮脇咲良)”




唯「…………ヤンキー感はZEROだね」




ウ「見た目に惑わされるなよっあぁ見えて……マジで強いぜ」




唯「へぇ〜……んじゃっ挨拶してくるよ」




ジ「あっおい!!」




ケ「お前人の話聞いてたか!!?」




ド「うかつに近づいたらヤバイって!!」













 唯はチーム火鍋の言葉を無視し、机に座るさくらの元へと向かった




 無表情で机に座り前を見つめるさくら……唯はそんなさくらをまじまじと見る













唯「……………………」




さ「……………………」




唯「……………………」




さ「…………………何か?」




唯「んっ…いやぁ〜…別に用はないんだけどね」




さ「………………………」




唯「君……最近きた転校生なんだって?」




さ「…………そうだけど」




唯「自己紹介がまだだったね、俺は如月 唯ッ君と同じ2年生ね」




さ「…………ここは女子高じゃないのか?」




唯「昔はねッ何年か前に共学になったんだよ、まぁ男子なんて指で数えるほどしかいないけど」




さ「…………………」




唯「まぁこれも何かの縁だしッよろしくねさくら」












 唯はさくらに右手を差し伸べる、さくらはその手を見ながらじぃ〜としていた




 次にさくらは唯に視線を移し、これまた不可解な顔をしていた













さ「……………………」




唯「……握手だよっ握手!!」




 ”ガシッ”




さ「…ッ」




唯「ほらっ握手」













 半ば無理矢理にさくらの右手を掴み、唯はさくらと握手をした




 さくらはというと……戸惑いながらも唯の人柄に多少心を許したのか、優しく唯の手を握り返した












唯「よろしくっさくら」




さ「……………あぁ」












 その光景を近くで観ていたチーム火鍋は、信じられんと言わんばかりな顔をしていた












ウ「あのさくらが………」




ド「握手を……してる」




ク「半ば無理矢理だけどなッ」




ジ「信じらんねぇ……」




ケ「憲法第二十五条、すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」




ウ「いま関係ねぇだろッ」





 
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