(新)マジすか学園2

□第1話・始まりの鐘
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 ”馬路須加女学園・吹奏楽部部室”




マ「この10円玉…裏側をよく見てみな」




バ「裏側?」




マ「何が書かれてる?」




バ「………どこかの神社?」




ヨ「それは京都にある平等院鳳凰堂ってとこだ」




お「京都の観光名所やッあんたそんなこともわからんのか?」




バ「……んでっこれがどうしたの?」




マ「よく見てみろって…門があいたりひらいたりするから」




バ「えっマジで!?」




お「アホッあくもひらくも字は同じ”開”や」




バ「えぇっ!!?」




マ「………ぷぅっ」




バ「てめぇっだましやがったな!!」




マ「だまされるお前がバカなんだろ」




ヨ「言えている…」




バ「こいつぅっ!!」




?「はいはいっ喧嘩はそこまで!!」











 マジ女の最強武闘派集団”ラッパッパ”の部室である吹奏楽室




 そこではラッパッパ四天王であるマジック(木崎ゆりあ)・バカモノ(川栄李奈)・ヨガ(入山杏奈)・おたべ(横山由依)がいた




 ある些細なことでバカモノがマジックに拳を振り上げようとすると、部室の扉が開きッとある男子学生が入ってきた




 この男子学生こそ…ラッパッパの副部長を務めている”シュガー(宮澤春人)”である











バ「シュッシュガーさん!!」




シュ「……マジック…あんまりバカモノを小ばかにするようなマジックはするなよ」




マ「…すみません」




シュ「あとおたべさんッ人に対してアホを連発するのはどうかと思いますよ」




お「……それもそうやな、以後気を付けるわ」




シュ「お願いしますッじゃあみんな…適当にくつろいでね」











 シュガーはそう言ってラッパッパの部長室の中へと扉を開けて入っていった












バ「……やっぱカッコいいよなぁ〜シュガーさん」




マ「当たり前だろっ私たちとは格が違うんだから」




ヨ「あのソルトさんが唯一心を許してるのも……シュガーさんだけだものな」




お「………………」






























 ”ラッパッパ部長室”




シュ「……ソルトッ起きてるか?」




ソ「…………いま起きた」




シュ「そっ……煩くなかった?」




ソ「……お前の声だから…許す」




シュ「ふふっ…ありがとう」












 部長室のソファーで寝ていた女学生…彼女が現ラッパッパの部長”ソルト(島崎遥香)”である




 シュガーはソルトの頭に軽く手を置き、優しくなでながらソルトの隣に座る












シュ「…………最近はどう?」




ソ「………別に…何もない」




シュ「そう……外には出ているの?こんな暗い部室に籠りっきりじゃ頭おかしくなるよ」




ソ「………あぁ」




シュ「……そういえばマジ女に転校生が来たんだってね、新しい風を吹かしてくれるか……見ものだね」




ソ「……私は楽しめれば……それで良い」




シュ「相変わらずだねソルトは、でも……君はマジ女のてっぺんにいる……そのことだけは忘れないでね」




ソ「……言われなくても分かってる」




シュ「なら良いんだッじゃあ俺は見回り行ってくるよ…また後でね」












 シュガーはそう言ってソファーから立ち、入ってきた部長室のドアに向かった




 シュガーはドアノブに手をかけると、ゆっくりとソルトの方に顔を向け…こう言った












シュ「ソルト……いいやっ遥香……俺はお前と一緒に観るてっぺんの景色が好きだ、卒業するまで……俺はお前とその景色をずっと観たい」




ソ「…………………」




シュ「だから………俺はこのてっぺんを守る、誰が来ようと……俺たちの前に立ちふさがる奴は全力で叩き潰すッ!!」




ソ「………………ッ」




シュ「……頑張ろうな……遥香」




 ”ガチャッ……バタンッ”




ソ「……………春人……」






























 ”ガチャッ…バタンッ”




シュ「ふぅぅ……見回り行ってくるから後よろしく」




マ「はいっ」




ヨ「分かりました」




シュ「……バカモノっ大声だけは出すなよ♪」




バ「はっはい!!」












 シュガーは四天王たちに後を任せ、校内の見回りへと向かった




 そこでシュガーは……マジ女に新たな風を吹かす者たちとあいまみえることとなる




 
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