小説部屋1

□幽霊orお化け?
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 ”2014年6月28日”




真「…………………」




恭「おい……大丈夫か?」




和「やっぱ真也には刺激が強すぎたかな?」




真「べっ別に…怖くなんかねぇし……ビビッてなんか……ないし…」




恭「体震えながら言われても説得力ねぇぞ」











 6月の終わり頃……キングダムプロダクション4期生の3人はとある映画館に来ていた




 目的はこの日に公開となった”呪怨 終わりの始まり”を観に来たのである




 ホラー大好きな恭夜と和樹は映画を楽しんでいたが……ホラーが大っ嫌いな真也は上映が終了しても顔が真っ青なままだった











和「兄弟そろってホラー駄目とはな……」




恭「むしろ真也の方が酷いぜっ」




真「こっこんなの日常生活に無くたって生きていけるだろ!!」




恭「ほどよい恐怖を味わうという意味では欠かせないぞ」




真「だっだいだいせっかくの休日になんでこんな映画観なくちゃいけないんだよ!!」




和「だって観たかったんだもん」




真「モンスター系の映画ダメなくせにっ」




和「ホラーとはまた違うジャンルだもん」




真「………あぁ〜家帰りたくねぇぇ」




恭「でねぇよっこれ映画!」




和「一日寝れば忘れるって、じゃあ頑張れよ」




真「えっ?」




和「俺このあと会社で会議あるからさ」




恭「さすが音楽プロダクションの社長っ多忙だね」




和「落ち着いてきた方だって、んじゃまた今度な」




恭「おうっじゃあ真也…俺も帰るから」




真「うっうん……」












 1人取り残された真也……先ほどの映画の印象を忘れることが出来ずにっ重い足を動かして帰路についた




 ここまで真也がホラーを苦手になった経緯……それは幼少時代にまで遡る




 真也が子どもだった90年代は”ジャパニーズホラー”というジャンルが確立され始めた時代




 当然ながら数多くのホラー映画がこの時代に誕生した




 最悪なことに……真也の両親は大のホラー映画好きッ休日は夫婦仲良くホラー映画を観るのが日課だった




 真也をはじめ…兄の自由や妹の真夜も付き合いで観せられた




 兄である自由はある程度耐えられたが…真也と妹の真夜には刺激が強すぎた




 その結果……入野家の子どもたちはホラーに対して一種のトラウマを持ってしまったのである




 その3人の中でも特に酷いのが真ん中の真也なのである




 ホラー映画を観るたびに頭に恐怖が植えつけられ、それが消えるのには1ヶ月以上かかる




 真也はどんよりとした顔をしながら、自宅であるマンションに到着した




 







真「……………はぁぁ〜……この歳になってこんなに怖がるなんて……我ながら恥ずかしい」




 ”カチッ…ガチャッ”




真「ただいまぁ〜……って誰もいないッけ」




 ”アァァ……アァァァァ……”




真「ッ……なっ…なに今の音?」




 ”………………………”




真「………きっ気のせいだよな……そうだっそうに決まってる」




 ”アァァァァァァァ………”




真「…………嘘……やっぱ聞こえるぅ!!」











 部屋に響く不気味な音、真也は怯えつつッ音がするリビングへと向かう




 ”ギギギ……”ゆっくりと扉を開け、中の様子を確認する……するとっ












真「ひぃぃぃっ」




?「…………………」




真「でぇっ……でぇたぁぁぁーーーっ!!」




 ”バタンッ”




真「…………………………」




?「んっ……あれっ真也くん?」




真「…………………………」




楓「真也くんっどないしたん!?うちやでっふうちゃんやで!!」










 部屋にいたのは……髪が乱れたNMB48の矢倉楓子であった




 真也はそれを幽霊…もしくわお化けと勘違いしッ気絶してしまったのである




 楓子は必死に声をかけるも…真也は気絶したままっ深い眠りについてしまったのであった




 
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