小説部屋1

□終わる希望…始まる絶望
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 ”2013年12月31日”




 この日、48Gのお兄ちゃんとして活動していた入野自由がその職を卒業した




 これからは自分の人生を頑張って行こうと決心したうえでの卒業だと公の場では発表した




 だが……自由は悟っていたのだ、このまま48Gにいたら……自分の人生が危なくなるということを






























 ”2014年1月中旬”




社「……本気で言っているの?」




自「私はいつだって本気です、これ以上っ秋元 康との交流は絶った方が良いと思います」




社「どういう意味で言っているの?」




自「………社長だってあの人が裏でやっていることは知ってますよね?」




社「…………」




自「社長のためにも…この会社の人たちのためにも……そして俺たちのためにもっお願いします!!」




社「…………避けられないわね…分かったわっ今後秋元くんとは一切会わないわ」




自「……ありがとうございます」




社「でも……どうして急に?」




自「……仲間を…大切な人を守りたいからです」




社「………私はどうしたらいい?」




自「………俺たちの大切な人を…救ってください」






























 ”2014年2月”




 AKB・SKE・NMB・HKT・乃木坂から主力メンバーが次々と卒業を発表した




 AKBからは北原里英・佐藤すみれ・横山由依・永尾まりや・島崎遥香・川栄李奈




 SKEからは松井玲奈・松井珠理奈・高柳明音・古川愛李・木崎ゆりあ・木本花音・磯原杏華




 NMBからは矢倉楓子、HKTからは宮脇咲良、乃木坂からは白石麻衣が




 突然の大勢卒業に世間は混乱した、無論……メンバー内にも動揺が走った




 しかも卒業したメンバーは……全員キングダムプロダクションの俳優と交際しているメンバーばかりなのだ




 更に……卒業したメンバーのほとんどがッ移籍という形でキングダムプロダクションに入ったのである




 この事態に総合プロデューサーである秋元 康は、すぐさまキングダムプロダクションの社長に連絡した













康「これは……一体どういうことなんだ!?」




社「………ごめんね秋元くん……私も悩んだわ……けどね……私は自分の会社とそこで働く社員とタレントを守る義務があるの」




康「何の話だ!?」




社「秋元くん……もう正直に話すべきよ、貴方がやって来た悪行を」




康「ッ!!!!」




社「………せめて彼らの大切な子たちだけはなんとか私の力で助けられたわ、あとは……貴方次第よ」




康「…………………」






























 ”2014年3月”




 ”秋元 康 不正発覚”という見出しが全ての新聞の表紙を飾った




 記事の内容は……秋元 康がこれまで行ってきた業界内での不正行為と悪質なやらせ・脅迫や暴力と言ったことが書かれていた




 このことは秋元自身が告白し、全メディアを通して日本全国の人に謝罪した




 無論……秋元は大きな罪を犯したため、芸能界から追放された




 そして……残った48Gはその余波を喰らう形でっ破滅の道を辿っていくこととなった















李「…………ねぇ…蓮くん」




蓮「……何?」




李「私……これからこの世界でやっていけるかな?」




蓮「大丈夫ッりっちゃんのことは僕が守るから!!」




李「……残ったみんな……大丈夫かな……」




蓮「……もう忘れよう」




李「でもっ」




蓮「りっちゃんっ……君のためなんだよッ」




李「…………ッ」






























勇「……麻友っ決心はついた?」




麻「…………私はっ」




杏「麻友さんっお願いです……私たちのところに来てください!!」




麻「……ッ」




勇「お前にはまだ夢があるんだろ?こんなことで……その夢を捨てるのか?」




麻「でもっ……AKBの皆は……私の大切なかまっ」




勇「麻友っ……お前のためなんだよ、この世界で生きていくには……何かを犠牲にしなくちゃいけない時だってあるんだ」




麻「……お兄……ちゃん……私っ…」




勇「麻友は何も悪くないッだから……俺たちのところに来てくれ」




麻「………うん」














 2014年3月中旬……AKBのエース格だった渡辺麻友が…AKB48を去った














拓「………………なぁ朱雀」




朱「なんだ?」




拓「結局……あの組織はこうなる定めだったのかな?」




朱「さぁな……俺は佐和子を守れればそれでいい、あの人がやったことは……決して許されることじゃない」




拓「あぁっ……それを見て見ぬ振りしたあの組織も同罪だ」




朱「どうするんだ?」




拓「知り合いの制作会社全部に言うさ……今後一切ッあの子たちは起用しないってな」




朱「………非常すぎるんじゃないか」




 ”ドンッ”




拓「この世界を汚したんだぞっ……それ相応の罰を受けることは当然さ」




朱「……それもそうだな」













 
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