小説部屋2

□何故だぁ!
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 ”某月某日”




 まだ冬の寒さが残るとある日、女優の松井玲奈は帰路についていた




 SKE48卒業後ッ女優として活動している玲奈は、最近では数多くの映画やドラマに出演しその名を更に広めていた




 そして…遂に大好きであった作品”仮面ライダー”の劇場版にゲストとして出演することが決まったのである




 それもあってこの日の玲奈はとても嬉しそうだった……笑顔を抑えきれないくらいに















玲「ビルドの映画に出れるなんて……頑張ってきて良かったぁ♪」




マ「昔から大好きだって言ってたもんね」




玲「早く帰って自由くんに伝えないと♪」













 しばらくするとマネジャーが運転する車が玲奈が住んでいるマンションに到着する




 明日の予定を確認し終え、玲奈は車から降りマンションの中へと入っていく




 数分後…玲奈は”入野自由”と書かれた表札の前につき、所持している鍵を使いドアのロックを解除する












 ”ガチャッ”




玲「ただいま…あれっ靴が多い」












 玄関を見るとそこには自由の靴以外にも男性モノの靴があった




 お客様が来ていると考えた玲奈は履いていた靴を脱ぎ、リビングの方へと向かう














 ”ガチャッ”




玲「ただいまぁ〜…あっ」




優「あっ玲奈ちゃん」




翔「お邪魔してまぁす」















 リビングに行くとそこには自由と同期の神薙優也と南望都 翔がソファーに座っていた




 玲奈は着ていた上着と荷物をテーブルに置き、優也と翔の傍にいく














玲「珍しいですね2人が来てるなんて」




優「いやぁ…自由に誘われちゃってね」




翔「”飲みに付き合えって”て言われてさ、久しぶりに2期生で飲んでたんだ」




玲「へぇぇ〜…あれっ自由くんは?」




優「自由ならあそこでつぶれてる」














 優也は右手でしめす方には…チューハイの缶を片手に持ちながら床に倒れる自由がいた













玲「ちょっ自由くん何杯飲んだんですか!?」




翔「えぇっと……梅酒やらハイボールやらを10杯近く飲んだね」




玲「えぇぇっそれ飲みすぎですよ!」




優「俺らも抑えろって言ったんだけどさ…”今日は飲みたいの”って言って聞かなくてさ」













 現状を聞いた玲奈は心配になり、床で寝込んでいる自由に近づき声をかける













玲「自由くん何があったの!?」




自「……………」




玲「ねぇぇ〜自由くんッ」




自「………ぜだぁぁ…」




玲「えっ何?」




自「………何故ビルドの映画のオファーが来なかったんだよぉぉ‼」




玲「うぇ!?」













 まさかの自由の叫びに玲奈は唖然とし、どういう意味かを泥酔の自由に再度尋ねる














玲「どっどういうこと自由くん?」




自「なんでぇ…なんで玲奈に来て俺にオファー来なかったんだよぉぉッビルド大大だぁぁーーい好きなのにぃぃ‼」




玲「へぇっ自由くんどうしてそのことを!?」




優「あぁ…実は自由ビルドの関係者とたまたま会ってさ……その時に聞いちゃったみたいなんだ」




翔「自分にオファー来なかったのが相当ショックみたいで……それでヤケ酒しちゃったんだ」




玲「なっなるほどぉ…そういえば自由くん”ビルド最高!”ってよく言ってました」




優「ビルドの玩具こんだけ揃えてるとこみるとかなりハマってるみたいだね…」













 優也が向ける視線の先には巨大なショーケースに仮面ライダービルドのベルトやフルボトルが並んでいた














自「フルボトルも全部集めたのにぃぃ……フィギュアやTシャツも買ったのにぃぃ……毎週毎週欠かさず観てるのにぃぃ……なんでだよぉぉぉ‼」




優「さっきからずっとこの調子でさ……」




翔「ここまでくると面白くなっちゃって……荒れる自由をみながら優也とお酒飲んでたんだ」




玲「たっ大変でしたね……」




自「俺のビルドへの愛は地球を救うくらいあるのにぃぃぃ……最っ悪だぁぁぁ」













 自由は重い体を起こしっ手に持っていたチューハイを飲みだした




 玲奈はこれ以上はまずいと自由がもっていたお酒を取り上げる














自「玲奈かえせぇぇぇーーっ」




玲「これ以上は体壊しちゃうからダメッ」




自「今日は飲みたいのぉぉぉーーーっ」




玲「ダメッ」




自「じゃあキスさせてッ」




玲「えぇっ…やっ…ゆっ優也さんや翔くんもいるから…」




 ”チュウッ”




玲「んぅっ////」




自「ッ……玲奈ならわかるでしょぉぉ……俺がどれくらいビルドに出たかった……うぅぅ〜っ…」




玲「あぁ〜…自由くん泣かないでぇぇ‼」




優「情緒不安定すぎるだろ……てか目の前でキスしてるのを見せられた俺らはいったいなんなのさ」




翔「玲奈ちゃんも大変だね…」













 その後、自由は泥酔したまま玲奈に抱き着きっそのまま深い眠りについた




 玲奈はというと…ちょっと嬉しそうに自由の頭をなでなでしていたのであった




 一方の優也と翔は…2人だけの空間を邪魔しないようこっそりと帰っていったのでありました





 
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