小説部屋2

□弟子が増えた?
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 それは……まだ肌寒い冬真っ只中の2月下旬にまで話は遡る




 その日ッ俳優兼タレント兼YouTuberの蒼月 空は自宅で自身が撮影した動画の編集をしていた




 今やチャンネル登録者400万人超えと、芸能人YouTuberの中ではずば抜けた知名度を得ている空




 ファンの期待に応えるべく、この日の空もPCと睨めっこしながらキーボードを打っていた














空「………うしっ…これでOKっと‼」




 ”カチッ”




空「サムネはできてるからあとはアップロードすれば終わり……いやぁぁ〜今日は早めに終わって良かったね」












 時刻は夜の9時、普段よりも早めに編集を終えた空はココアを飲み一息ついていた




 ちなみにこの日は彼女である松井珠理奈は名古屋の方で仕事なため、いまは空1人なのである











空「明日の仕事は午後からだから久々にゆっくりとした夜を過ごせそうだね……録り溜めしたドラマでも観ましょうかね」




 ”ブゥゥーッ…ブゥゥーッ…”




空「んぁっ…唯からだ…」




 ”ポチッ”




空「もしもし?」




唯『あっ空さんお疲れ様です』




空「お疲れ様ッ珍しいね唯から電話してくるなんて…」




唯『そうですね…ちょっと空さんにご相談がありまして』




空「相談?」




唯『まぁ…俺というよりは咲良が相談したいみたいなんですけど…』




空「咲良ちゃんが…またなんで?」




唯『詳しくは直接話した方が良いと思うんですけど、これからご自宅に行っても大丈夫ですか?』




空「あぁ良いよッ丁度仕事終わったとこだから」




唯『ありがとうございますっじゃあ今から咲良と一緒に行きます!』




空「はぁ〜い」




 ”ピィッ”




空「咲良ちゃんが俺に相談……ねぇ」






























 ”30分後”




唯「すみません夜遅くにッ」




空「気にしてないから大丈夫だよ、じゅりなもいないし暇だったから」




咲「ありがとうございます空さんっ」




空「それで……咲良ちゃん俺に相談って何?」




咲「あぁ…空さん実はですね……私ッYouTubeチャンネル作ることになったんです」




空「へぇそうなんだ………はい?」




唯「咲良…YouTuberになることになったんですよ」




空「えっ…マジで!?」




咲「はい♪」












 笑って空の問いに答える咲良、48Gには何人かYouTubeで活動してるメンバーもいる




 だが咲良ほどの選抜メンバーがYouTubeに挑戦する…空は驚きと同時に疑問を感じたのだった












空「どっどうしてYouTubeチャンネル作ろうってことになったの?」




咲「アカリン(吉田朱里)さんやみおりん(市川美織)さんがやってるのを見て興味を持ったのと……もっとたくさんの人に私のこと知ってもらうためにやってみたいって思ったんです!」




空「なるほどぉ……」




唯「聞いたときは俺も驚いたんですよ、急に”YouTubeやってみたい”って言いだしたんですから」




空「まっまぁ経緯は理解した……して何故に俺に相談を?」




咲「空さんはYouTubeの最前線で活躍してますしッ何よりアカリンさんたちが”師匠”っ言うくらいですから……やるからには空さんの意見も聞きたいなぁっと思って」




空「オレ別にアカリンたちの師匠になったつもりないよッあいつらが勝手に言ってるだけだし…」




唯「でも空さんの影響で48G内でYouTubeの活動が一目置かれるようになったのは事実ですよ」




空「それはぁ……うん」












 空は照れくさそうに頭をかく、そして神妙な顔つきになり咲良に語る













空「咲良ちゃん…アカリンたちのを見て知ってるとは思うけどッYouTubeの世界って芸能界以上に厳しいよ、登録者や再生回数とか…常に数字につきまとわれてッその中で観てる人たちが楽しんだり学んでもらえるような動画を作らないといけないんだから」




咲「はい…」




空「自分で企画して動画撮影して編集してアップする…この一連のことを全部自分でしないといけないし、さらにそれを毎日…もしくは毎週定期的にアップするには時間の使い方が大切になってくるし」




咲「………」




空「ましてや咲良ちゃんは選抜メンバー…多忙な中でやっていくとなると自分の時間を犠牲にすることだって出てくる……それでもやってみたい?」




咲「………やりたいですッ‼」




唯「……覚悟はできてるみたいですね」




空「……よしっならやってみなさい!俺もできるかぎりサポートするから」




咲「ありがとうございます空さんッ」












 咲良は空に手を差し出しッ固い握手を交わしたのだった




 決意を固めた咲良、だが空はここでもう一つの疑問を話した












空「ところで咲良ちゃん…どういった動画を撮っていくかは決まってるの?」




咲「えっ……えぇっとそれはぁ……」




空「…ちょっとまてっまさか何も考えてないって言わないよね?」




咲「………実はまだ何も決めてなくて」




空「おぉいっそこが一番重要なとこでしょ!」




唯「いかんせんチャンネル開設するとしか決まってないので…何を撮るかまでは頭が回らなかったんですよ」




空「マジか……すげぇ不安な船出だな」












 まさかのどういうジャンルの動画を出すか決めていないという咲良、スタートそうそうに空は苦笑いをしっ唯と咲良も申し訳なさそうな顔をしていた




 
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