小説部屋2
□祝福のプロポーズ
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”2017年6月17日 沖縄:美らSUNビーチ”
この日…AKB48の9回目の選抜総選挙が沖縄にて行われていた
あいにくの雨のため屋外イベントは中止されたが、関係者などは用意された観覧席からその様子を見守っていた
その中にはキングダムプロダクションのメンバーたちもおり、さらには一部卒業メンバーもいた
一「3位発表終わった……残るはさっしーと麻友だけだ」
麻「一馬大丈夫?汗すごいけど…」
勇「麻友以上に緊張してるね」
一「あぁ〜マジで怖い怖いッ姉さん手繋いでて!」
麻「しょうがないなぁ〜」
”ギュウッ”
麻「手汗ヤバッ」
勇「水飲めってッ脱水症状になるぞ」
関係者席には麻友の彼氏である篠田一馬と一馬の姉で元AKBだった篠田麻里子、そして麻友の兄である渡辺勇希が麻友の勇姿を見守っていた
一馬はというと麻友以上に緊張してる様子で、姉の麻里子の手を握りッ2位の発表の瞬間を見守る
そして……その瞬間はおとずれたのであった
『第2位ッ最終獲得票数149,132票………AKB48…チームBッ渡辺麻友‼』
一「…………おぉぉぉ」
勇「2位か……うんっよく頑張ったぞ麻友」
麻「見てみなよ一馬ッ麻友のあの顔を」
麻里子が示すほうを向くと、11年に及ぶAKBでの活動をやりきった麻友がいた
麻友の活動を見守った兄の勇希と共にAKBで歩んだ麻里子、そして麻友を誰よりも支えた一馬は感慨深い顔で麻友のスピーチを見守った
一「………ッ」
麻「今度は泣いてるの一馬?」
勇「感情の起伏が激しいな…」
一「ッ…泣かないほうがおかしいだろぉぉ」
麻「ほらハンカチッこのあと麻友のところいくのにそんな顔じゃみっともないでしょ」
一「ありがとッ」
そうこうしていると麻友のスピーチが終わり、1位である指原莉乃のスピーチへと移った
その間に一馬と麻里子と勇希は関係者席を立ち、ステージの裏側へと移動した
一「このあとだよねっ麻友たちの写真撮影って」
麻「そうだよっ」
勇「……んじゃ俺は先にホテルに戻ってるよ」
一「えっ?」
勇「一馬……今更言うことでもないけど、麻友のこと悲しませたら承知しないからな!」
一「……あぁっわかってるよ」
勇「……変な妹だけどッこれからも支えてやってくれな」
一「勿論っ…んじゃ行ってくるよ」
”パンッ”一馬は勇希とハイタッチをし、一馬はその場を去っていった
残った勇希は照れくさそうに頭をかき、隣にいた麻里子と顔を見合わせる
勇「まさか同期が義弟になるとはね」
麻「私も麻友の義姉になっちゃうのかぁ…」
勇「…今後ともよろしくね麻里子」
麻「こちらこそよろしくっ」
勇希と麻里子は固い握手をし、麻里子は一馬の後を追い…勇希は一足先にその場を去ったのであった