由良のとを
□1話
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「ええええぇぇぇええ!!!!!!!!!」
すみません。叫べばずにはいられなかったのです。
だ、だってここはずっと行きたかった鋼の世界なのだから
「いやいや、急すぎない?」
もうちょい心の準備とか…
いや、来れただけ喜ぼう!
しかも!たぶんここは東方司令部前だからうまくいけば大佐に会える!
問題は門番だな…
よし!行こう!
「すみません!ロイマスタング大佐の妹なんですが…お兄ちゃんお弁当忘れたみたいで今すぐ届けたいんですけどいいですか?」
「…おい、大佐に妹なんかいたか?」
「いや、聞いたことねぇぞ」
コソコソ話しているおじさんたち
まるぎこえです
「あの、大佐の妹だと何かと危険だからって今まで隠してきたので…でも大佐の妹なんです!」
「わ、分かった。いいぞ、通れ」
「ありがとうございます!失礼します」
「大佐にあんな可愛い妹いたんだな」
「だな。でも大佐が恐くて手だせないな」
「あぁ」
門番意外にちょろいな
まぁ、いいや!大佐のところへ…
どう行くんだろう…
まぁまずはお手洗いにいって準備しますか!
近くのお手洗いにはいり
鞄からお弁当をだす
そしてノートをちぎりペンを走らせる
そうなのだ。元の世界で言うと女子高生の格好だから荷物もそのままなのだ
大佐ようにスカートを上げて出発…
…………門番に聞こう、
「あの、すいません。どこへ行けばお兄ちゃんに会えますか?」
「あぁ!案内しましょうか?」
「でも大丈夫ですか?お仕事中じゃ」
「大丈夫です!」
「じゃあ、お願いします」
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コンコン
「失礼します。大佐の妹さんがいらっしゃいました」
「?…通せ」
「失礼します」
「?…君は…」
「お兄ちゃん!お弁当忘れたでしょう?持ってきたの」
お弁当とさっき書いたメモを渡す
"すみません。話合わせてください。話したいことがあります。"
「…すまんな。すっかり忘れていた。ありがとう」
「もう!せっかく私が珍しく作ったのに忘れるとかひどい!」
「すまん。ありがとう。おいしくいただくよ」
「うん!」
「それにしてもよく来れたな、迷わなかったか?」
「迷ったからあのお兄さんに案内してもらった」
「そうか、すまんな。案内ご苦労だった」
「いえ、それじゃあ失礼します。」
「ありがとうございました!」
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───
「さて、君はいったい誰なのかね?」
「話を合わせてもらってありがとうございました!私名字名前と言います」
「話とは何かね?」
「えっと…私、違う世界からきたのです…だから…働かせて下さい!」
「待ちたまえ…違う世界とはなんだ?」
「えっと、私がもといた世界です。そこではこの世界のことが漫画になってて、私ずっと前からここに来たかったんです!でも、来るまでは良かったんですけど…お金もない。住むところもなくて。だから、エドの弟子になれるまで働かせてくれませんか?」
「…一つ聞いていいかね?」
「は、はい」
「その漫画とやらの主人公は私か?」
「「………」」
「エルリック兄弟です」
「…そうか、私ではないのか」
「はい、すみません」
「話を戻そう。鋼のの弟子になるまでとは?」
「えっと、この世界に来たら錬金術を学びたいと思っていたので」
「それで弟子に?」
「はい。でもきっと断られると思うのでどれだけかかるか分かりませんけど…」
「では、君が違う世界からきたという証拠はあるかね?」
「えっと…その漫画完結したのでたぶん少し先の未来なら分かります。あと、たいていのキャラクターの情報ならもってます」
「ふむ……では未来を教えてもらえるかね?」
「えっと、今エルリック兄弟は何してますか?」
「え?あぁ、スカーに襲われてね、今リゼンブールに行くところだったかな」
「そうですか、じゃあ、ニーナは…」
「……」
「そうですね…そっから大佐の様子は書かれなくなるので少し先でもいいですか?」
「……………あぁ」
「大佐はスカーの捜索でスカーを見つけることはできません…服の切れ端ぐらいなら見つけられるかもしれないです。あと、大佐は………中央勤務になります…」
「ほう。あとはないのかね?出来れば私に不利なことを教えてくれると助かるのだが」
「大佐は順調に出世しますよ。でも、キングブラッドレイのあとは無理ですね」
「そうか」
「あの、あと………………大佐の大切な人が亡く……!!!!!」
「!どうしたのかね?」
「すいません。頭痛が…それで大佐の……!!」
「ふむ、今言おうとしていることはこの先何かに影響することかね?」
「…はい」
「では他にも何かこの先で重要な事件はあるかね?」
「えっと…ホムンク…!!」
「……では、エルリック兄弟はこれからどうするか分かるか?」
「腕を直したあと図書館に行くんですが…その図書館は焼けて…!」
「…………この先のことを話そうとすると頭痛がくるようだな」
「ですね…(実験台に使うな!真面目に痛い」
「よし!いいだろう。弟子になるまで働かせよう。しかし私の身の回りの世話だけ頼む」
「いいんですか?」
「あぁ、まずはエルリック兄弟に弟子入りしてこい。」
「ありがとうございます!」
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──
あのあと大佐の部下に送ってもらい
とうとうエドとアルがいるらしい宿の前まできた
送ってもらった人にお礼を告げて
コンコン
「すみません、私##NANE1####NANE2##と言います」
「?…どうぞ」
「何か用か?」
「はい!私エドワードさんにすごく憧れていて…最年少の国家錬金術師って言われてるのもすごいと思います!しかも錬成陣なしに錬金術が使えるって聞いて…だから私を弟子にしてください!」
「……は?」
「私この先のことで足手まといになりたくないんです!強くなりたいんです!」
「ダメだ。俺たちはやらなきゃいけねーことがあるから忙しい」
「……そのやらなきゃいけないことの答えを知っていると言ってもですか?」
「!…てめえ誰だ?誰にその話を聞いた?」
「名字名前です!話は……荒川さんに聞きました」
「アラカワ?」
「はい!」
「アル、知ってるか?」
「ううん」
釘宮さん可愛い!!!!!!!!!
全然話してくれなかったから寂しかった
まぁ、多分壊れてる鎧が話したら驚かれると思ったんだろうけど私は驚かないぞ☆
朴さんも素晴らしいボイスをありがとうございます!!!!!!!!!
もう、惚れてしまいそう!!!!!
「おい!」
「え?」
「今の話聞いてたか?」
「すみません!聞いてませんでした」
「はぁ……」
ため息!?
「弟子にしてもいいぞ」
「!…ありがとう!」
エドとアルに会えた上に弟子になれるなんて!!!!!!!!!!
私は感動のあまりエドに抱きついてしまった
「!/////////!?」
「本当にありがとうございます!頑張ります!」
「わ、分かったから放せ!!!!////」
「あ、すみません、つい」
「弟子になる代わりに賢者の石のこと話してもらうぞ」
「了解です!」
あのあとまた大佐に会いにいった
せっかく働かせてもらえることが無駄になってしまったことを謝りに
「せっかく働かせてもらえたのにすみません!ありがとうございました!」
「そうか…残念だな。君のようなかわいらしい子を逃すなんて」
「…!!///(三木さんの声は反則でしょ」
「…大佐ーそんな小さい子までナンパしないでくださいよ」
「名前ちゃん大佐から離れたほうがいいわよ」
ハボックさんとリザさん
さっき仲良くなったばかり
私の事情は知らない
大佐は黙っていてくれてるみたい
そんなことを考えていると
大佐が手招きしていた
「名前、服とか身の回りのものはあるのかね?」
耳元で聞かれ初めて気づく
「!…ないです」
「気づかなかったのかね?」
「はい、すみません」
「このお金を持って行きなさい」
「!…ありがとうございます」
「足りなくなったら言いなさい」
「ありがとうございます!」
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