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□ホワイト•キッス
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3月14日
朝教室に入ってきた黒子をみて火神は驚いた。

「すげぇー大荷物だな。」
そう黒子は両手にたくさんの荷物を持っていたのだ。

「はい、バレンタインのお返しです。」

「へぇ。で、それいつ渡しに行くんだよ?」

「放課後です。だから、部活少し遅れますね。」
と申し訳なさそうに言う黒子を止められるはずもなく

「わかった、先輩に言っといてやるよ。」
と言ってしまったのだった。



そして時は過ぎ放課後

黒子はすぐ戻ってくると言っていたが、なかなか戻ってこない。

「遅れてすみません。」
と体育館に顔を出したのは部活が始まって2時間以上たった頃だった。

「遅かったな。いったい何人に渡してたんだよ?」

「えーと、15人くらいですかね。」

「はぁ!?めっちゃいんじゃん!誰、誰だよ?」
横で聞いていた日向が言う。

「えーと、海常だと黄瀬くんと笠松さんと森山さん、秀徳だと緑間くん、高尾くん、宮地さん、桐皇だと青峰くん、桜井くん、今吉さん、若松さん、陽泉は紫原くんと氷室さんだけですね。洛山は赤司くん、実渕さん、葉山さん、黛さん、根武谷さん。スタメン全員ですね。あ、もちろん洛山と陽泉は郵便なんですけど、数が多くて大変でした。あ、それから霧崎第一の花宮さんと灰崎くんにも渡しに行きました。灰崎くんなかなか帰らせてくれなかったんです。」
だからこんなに遅くなってしまって…
と今の話から黒子の苦労が伝わってきた。
「大変だったな、お前。」

「はい。あ、みなさんの分もありますがいかがですか?」
黒子大好きな誠凛が断るわけもなく全員ありがたくいただいた。
みんなに渡し終えてから火神の耳にこっそりと耳打ちした。

「火神くんにはもう1つ特別なものを用意してます。もしよかったら部活が終わってから火神くんの家にお邪魔してもいいですか?」
黒子大好きな火神は断るわけもなく
「当たり前だろ」
と二つ返事でOKしたのだった。

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