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□バレンタイン•キッス
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「黒子っちーー!!」

「黄瀬くん、誠凛まで来てどうしたんですか?」

「今日はバレンタインデーっすよ!」
シャララ、と音が付きそうないい笑顔で言う。

「そういやそんなんあったな。」
隣で聞いていた火神が言う。

「ってことで、はい!黒子っちあげる!」
黄瀬が黒子に渡したのは綺麗にラッピングされたチョコレート。

「ありがとうございます。でも、バレンタインデーって女の子が好きな男の子にチョコレートをあげる日ですよね。」

「まぁ、一般的にはそうなんッスけど、男子が好きな女子にチョコを渡す逆チョコだって流行ってるんッスからー!」

「へぇー、日本にはそんなんあるのか。」
黄瀬の説明を聞いて納得する火神。

「火神くん、納得している場合じゃありません!第一僕は女の子じゃないんですけど…。」
最もな意見を言う黒子。

「好きなんだからイイじゃないッスか!気にしない、気にしない♪」
それに対してさも気にしてなさげな黄瀬。

「はぁ…」

「にしても、お前こんなん作れたんだな。」
火神が黄瀬のチョコを指差して言う。

「マネージャーに聞いて頑張ったんッスよ!なんったって黒子っちのためッスからね♪」
またもやシャララといい笑顔で言う黄瀬。

「へぇーそういうもんなのか。」
さしてどうでも良さげな火神。

「そういうもんッス。それより黒子っち、まさか俺以外の人からチョコもらったりしてないよね?」
俺は黒子っちからのチョコしかもらわないッスよーと平気な顔で言う黄瀬。

「いえ……あ、でも貰う予定ならあります。」
しばらく考えたあと思い出したように言う。

「予定?」
黒子の言ったことがイマイチよくわからなかった黄瀬。

「火神くん、僕、君が作ったバニラクッキー、大好きなんです。」
いきなり火神に話し出す黒子。

「あぁ?なんだ今更。んなの知ってるよ。」
さも当然のように言う火神。

「火神くん………」
(上目遣い)

「////わーったよ!部活終わったら作ってやるから俺んち来いよ!」
黒子の上目遣いには勝てそうにもない火神。

「ありがとうございます!あ、バニラシェイクもお願いします。」
黒子にしては珍しくルンルンした様子だ。

「はいはい、分かったよ。帰りにマジバな。」


部活が終わると黒子と火神は仲良くマジバに行き、そのあと火神の家で美味しいバニラクッキーを食べそのあとは…………………

その後のことは当事者である2人しか知らないのである。
ただ、次の日黒子は訳あって部活を見学したとか…。


おわ…


「ちょっと待つッスーー!!なんなんっスか!!結局見せつけられただけじゃないッスかーーー!」



おわり。


ホワイト•キッス

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