Short

□Happybirthday!!
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朝、出勤時間。僕はこの時間が大嫌いだ。
なぜなら僕と愛しい人を引き離す時間だからだ。

「赤司くん!」

そんな憂鬱な時間に後ろから僕を呼ぶ凛と透き通るでも控えめな声を聞いた。

「どうしたんだい?」

誰かなんて見なくてもわかる。僕の愛しいひとーー黒子テツヤ だ。

「お弁当わすれてますよ。」

「あぁ、すまない。」

弁当を忘れたのはわざとだ。
少しでもテツヤと一緒にいられるように。
でもそんなことにテツヤは気づかず持って来てくれる。
僕は弁当を受け取りそのままテツヤを抱きしめる。

「赤司くん///」

腕の中で照れているテツヤはなんともいえない可愛さだ。
こんな時間ずっと続けばいいのに…
と思うがこの願いは叶わない。
そろそろ行かないと本当に遅刻してしまう。
僕は大手企業の社長という立場なのだから遅刻は許されない。

「テツヤ、行ってくるよ」

「行ってらっしゃい、赤司くん」

テツヤにキスをして家を出ようとすると引き止められる。珍しいことだ。

「どうしたんだい?」

「あ、赤司くん、今日は早く帰ってきてくださいね!」

呆然とする僕を家から追し出してテツヤはバタリと部屋のドアを閉めてしまった。









僕はいつもより早く出るため普段の倍の速さで仕事をこなした。
その時朝のことを思い出して顔がにやけてしまっていたのは仕方ないとしよう。

「ただいま」

部屋に入ってみると部屋は真っ暗だった。
テツヤの方から早く帰ってきてと頼んだのに家にいないのはおかしいと思いつつリビングに続くドアを開ける。

ーーパァンーー

「お誕生日おめでとうございます!赤司くん!」

「、!!テツヤ?」

僕はあまりにも驚いてテツヤの名を呼ぶことしかできなかった。

「今日は12月20日赤司くんの誕生日ですよ。」

すっかり忘れていた。

「サプライズ成功です!!」

ウキウキと楽しそうに笑うテツヤ。
テツヤには叶わないなぁと思いつつテツヤに向き直る。

「テツヤありがとう。」

「お礼を言うのは僕の方です。生まれてきてくれてありがとう。僕と出会ってくれてありがとう。そして僕を愛してくれてありがとう。
赤司くん……大好きです。」

やはりテツヤには叶わない。

「僕も愛しているよ、テツヤ。これからもずっと…。」

何があっても僕はテツヤを愛し続けると改めて心に誓った。

僕にとってこの日は今までで一番思い出に残る誕生日になったのだった。


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赤司くんお誕生日おめでとうございます!!

最近火黒ちゃんばっかり書いてたけどやっぱり赤黒ちゃんイイネ!!大好き!
これからもお幸せに♥️

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