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□眠り姫
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それは部活帰りだった。
「黒子、大丈夫か?」
「ん、んぅ…」
黒子はなんと歩きながらウトウトしていた。
確かに今日の部活はハードだったし、元から体力のない黒子は何時もよりも疲れただろう。
だが、歩きながら寝るのは危なすぎる。
「黒子!もうちょっとだから頑張れよ!」
「ぁい。」
火神はなんとか黒子を起こそうとするが返事はするものの起きる気配は無し。
「ったく仕方ねぇな。おら!」
火神は黒子を抱き上げた。
「火神くん、あったかい、です。」
「そうかよ。」
結局火神は黒子を家に連れて帰った。
ベットに優しく寝かせて髪を撫でながら火神は言った。
「いい夢みろよ。おやすみ、テツヤ。」
目を覚ました黒子が火神のベットに寝ていることに気づいてパニックになるのは別のお話。