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□バニラシェイク。
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「火神くん!大変です!」

部活帰りに行ったマジバで黒子は焦ったように言った。

「ど、どうしたんだよ!?」

普段冷静な黒子が焦っている様子に火神は動揺しながらもどうしたのか聞いた。

「…バニラシェイクが………」

黒子が小さな声で言った。

「バニラ、シェイク??」

火神は思わず聞き返した。



黒子の話によるとこうだった。

何時ものようにバニラシェイクを買おうと思ったらなんと今日はバニラシェイクを作る機会が壊れていて、作れないとのことだった。

「だから、だから、今日はバニラシェイクが飲めません…」
涙目で語る黒子。
黒子にとってバニラシェイクを飲めないというのは絶望的なことなのだ。

「…わかった。俺が作ってやるから。」

火神はよく家に泊まりにきて、バニラシェイクをねだる黒子のせいでバニラシェイクの作り方をマスターしていたのだった。

「か、火神くん、作ってくれるんですか…?」
いつも無表情が嘘のようにキラキラした目で見てくる黒子。

「あ、あぁ。」
その表情に照れながらなんとか返事をする火神。

「火神くん!大好きです!!」


火神は黒子にはかなわないなと思った。



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