Short
□知ってる?
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「ねぇ、テツヤ知ってるかい?」
「なんですか?」
「フランスでは同性でも結婚ができるんだって。僕たちにぴったりじゃないか。」
いきなり何なのだろう。まず僕らは付き合ってもないのに。でもこれを言っても聞いてくれないだろうな。
「そうなんですか。そんなの誰に聞いたんですか?」
「英語の先生だよ。」
え!?先生なに教えてるんですか!
「変わった先生もいるんですね。」
「それでテツヤに一つ提案だ。フランスに行かないか?」
「行きません。それに僕パスポート持ってませんし。」
「それなら大丈夫だ。僕にできないことはない。」
赤司くん一体何をするのだろう。
「今の時代ウィッグとかカラコンとか便利なものがあるじゃないか。それで僕が代わりにパスポート作りにいってあげるよ。」
この人は本当にバカだ。
「結構です。しかもそれ偽造になりますよ。」
「じゃあテツヤが僕になりきって僕のパスポートを使うかい?」
はぁ、まったくこのバカと話すのは疲れます。
「丁重にお断りさせていただきます。」
「つれないね。まぁそんなテツヤも可愛いんだが。」
「赤司くんしばらく僕に話しかけない
で下さい。話してきたらイグナイトしますからね。」
これでしばらくおとなしく過ごせるだろう。つかの間の休息を何に使おうか。やはり読書だな。こんど赤司くんにいい本オススメしてもらいましょう。
END
テツヤのこと大好きな赤司くんとなんだかんだ言いながら赤司くんのことを好きなテツヤくんでした。