book〜リクエスト〜

□怖いものなんてある?
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その瞬間、私の左肩に彩ちゃんの右手がまわされ、肩を撫でながら、
「私がいれば怖いもんなんてないやろ」
と言ってくれた
「うん……」
と泣きながら言うのが精一杯
周りには奇妙な色で奇妙な音をたてながら動き回る幽霊達…
顔あげられへん……もう帰りたい!!!泣
最後のドアの前に来た時
彩ちゃんはふと私の肩から手を離し、
私の前で腰を落として
「おんぶしてあげるから、早足で抜けるで!!……怖いのはカメラマンさんも一緒みたいやからと、意地悪そうな顔で振り向く

彩ちゃんの首に手を回し、腰に乗る
「よいしょ!!」
と彩ちゃんは立ちあがる
「…みるきー、私がよしと言うまで絶対に目あけたらアカンで!」
「うん!」
なきながら答えた
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「みるきー目開けていいで」
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