book1
□君と出会って僕は変わった<下>
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学校の屋上にて
゛彩ちゃんとしばらく会えなくても頑張れるで?゛
そうは思ったけど、
やっぱり寂しい……
屋上で空を見ていた
同じ空の下やけど
見えない
私達って、空からみたらそんなちっぽけな存在なんやね…
会いたいな……
彩ちゃん……
心にぽっかり穴があいたみたいや……
彩ちゃんに…会いたい……
屋上のてすりに手をのせて
「なーに暗い顔してるん?」
後ろを振り替えると
「アカリン……」
「さや姉のこと?」
「うん……」
「みるきー、さや姉と友達になってほんまに変わった。今まで私とりぃちゃんだけの時はあんまふざけてくれへんかったよな…」
「……ほんまにごめん……」
「ええよ!!だってさや姉いい人やもん!あかりもね、さや姉に悩み相談したことあるんや……、私みるきーの友達なんかなって…」
「……アカリン……」
「さや姉言ってた、あかりがみるきーにどう思われてるか考えるんやなくて、あかりがみるきーの友達でいることが大切なんやって…だからね!みるきーがいくらさや姉がいないこと寂しく思ってても、あかりはみるきーのそばにいる!!」
「……アカリーン……」
初めて彩ちゃん以外で人前で泣けた
「私は、さや姉の代わりになんてなれへん、だけどそばにいることはできるんや……」
「アカリン、ありがとう…」
゛私らもいるで?゛
振り返ると
りぃちゃん、みるるん、りかにゃん
「みんな…」
涙を拭いながら言った
「美瑠、さや姉の代わりになんて全然なれへんけど、美瑠としてみるきーの隣にいることはできるんや!!♪」
とみるるん
「相談あったらなんでも聞くで?」
とりかにゃん
「里奈もみるきーの友達でいたいから…」
とりぃちゃん
「みんな…、みるきーの友達でいたいんやで?」
とアカリン
「みんな……ありがとう……!!」
私ってこんな大切な、大事に思ってくれる友達増えてたんやね…
全部…
彩ちゃんのおかげや……