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□聖夜の夜に
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なぁ…彩はまだ来ないん?……私もう寒いで……
今日は彩もオフたったから、一緒にイルミネーション見ようって…
19時待ち合わせやん?
もう19:40やで…
なんで待たせるん?
私のこと好きじゃなくなったん?
あの日「一番好きな人とイルミネーションみたい、一番好きな山田と」
って言ってくれたことは嘘だったの?
体も手も冷えてしまって手ははあはあ、と自分の息を吹きかけるも決してあったかくならない、
体をさすっても全く効果はない
…私の体、彩じゃなきゃあたためられへんようになったたんやな…私の体欲張りや…
何度ケータイ見ても、彩から連絡はない
ただ時間が過ぎていった
電話、メールするのはいやや、だって彩は普段…ケータイ見ないから……
使うのぐぐたすの更新と写真とるときだけやで?
ケータイに連絡した所でなんの応答もないんやろな…
……彩……
もういやや…
ベンチに座って泣いていた
「山田!!」
トントンっと頭を軽くたたかれる
「彩!」
「なんで泣いてるん?」
といい、私の頬の涙を彩は彩の手で拭いた

彩のせいやろ?なんで平然としてるん?
私は立ち上がって強い口調で言った
「彩のせいやろ!!!彩が時間に遅れてくるから…!!!私ずっと一人で待ってたんやで!!もう体も冷え冷えや!!彩最悪!!」
彩は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐきょとんとした顔になった
「私遅れてへんで?」
と彩は時計で時間を見せる
19:56
「遅刻やん!!!」
「えっ?」と言い彩はバックの奥からケータイを取り出し、私とのメールを見せる
私が送ったメールは
--
彩♪
20時待ち合わせやで♪
遅れてきたらしばくで!!
--
「……っぁ……」
最悪!私の勘違い!!
「な、遅れてへんやろ?(ニコニコ)」
「彩、ごめん…最悪とか言ってごめん…最悪なんは私や…」
「…ええで…山田最悪やあらへんで?だって寒い中1時間以上私を待っててくれたんやろ?……手もこんなに冷たくなっちゃって…」
と言い、私の両手を彩の手で包みこみ、彩が「はーはー」と息を吹きかける
「あったかくなったで!!彩!!//」
といい彩に抱きついた
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