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□魅惑の転校生
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生徒会長の私、山本彩は同じクラスに転校してきた渡辺美優紀が何故か気になる。
成績優秀で生徒会長になって、みんなの憧れとなって、なに不自由ない生活をしてきた。
「なんで…ッ」
思いあたることがある。
渡辺さんの屈託のない笑顔。
いままでみたことのないような癒やされる笑顔。
そんなことを考えながら廊下を歩いていたら、足音をたてて走ってきた人にぶつかった
「…ッいてー…あ…!?!」
「いったーい…」なんと目の前にいたのは渡辺さんだった
「…ちゃんと前見て歩けよ…あと、廊下は走らない!…転校生だって最低限のルール守らなあかんで?」
ちょっと強く言ってしまったかな、とも思った。
床に座りこんだままの渡辺さんは、
「ごめんなさい…あの山本彩ちゃん…??」
私の名前…!
「名前知ってるんやな」
「ふふふ、だって彩ちゃん学校の生徒会長さんなんやろ?クラスの子から聞いたで」
彩ちゃん?…調子狂うなー…笑
そういうキャラじゃないねんけど…笑
あの笑顔で私を見つめる…あかん…//
「なあ、彩ちゃん…?顔赤いで?」
「ッ…//そんなことあらへん!!…渡辺さんさ…」
「みるきーって呼んでや、彩ちゃん♪」
みるきー?なんやねん、飴ちゃんやん笑
「みるきー?」
「せやで(ニコニコ)でーなにー?」
「わ…みるきーさ、かわいいからモテるやろ?//」
うわ、私しょっぱななに聞いてんねん…//
「彩ちゃん…?…私モテるで!!」
ほらな、きっと彼氏いるんやろな…
「…でもな、私彼氏おらへんの」「…ふぇ?」え、?
「だからな、私彩ちゃんに彼氏になってもらいたいねん!!」へ?今なんて?
「なぁー?アカンー?」上目遣いで聞いてくる……かわいい///でも…
「私、女やで?」「それでも彩ちゃんがええのー!!」「……//」上目遣いで訴えてくるみるきーを直射してしまったら、完全に惚れてしまう気がしたので視線を逸らしてなにも答えない
「……彩ちゃん顔赤いで♪私のこと好きやろ♪」…図星//
〜みるきーサイド〜
クラスで隣の席になった吉田朱里ちゃん、通称アカリンから教えてもらったこと…
「あそこの席の山本彩ちゃんって生徒会長でモテるんやけどな、彼女作ろうとせーへんの」
私が転校してきたこの学校は女子校。
よって、女の子同士が付き合っててもおかしくない。…山本彩のようなイケメン系女子はなおさら。
山本彩ちゃん…おもしろいやん…絶対私が落として見せる!!
……と思ったものの…同じクラスとはいえ、話かける口実が見つからない…
しかも席遠いから尚更話しかけられない
「ノート見せては他の子に頼んだ方が自然だし、お昼ご飯一緒に食べよはいきなりすぎるし…はぁ…どないしよ……」そんなことを考えながら、トイレに向かう途中…目の前に現れたのは、ゴ○ブリ…
「いやあああああ!!!」全速力で走った
もうクラスに戻れなくなるかもしれないけど、そんなの知らない!!
角を曲がろうとした時…
ドンッッ…
お目当ての山本彩ちゃんにぶつかった。
もうここで釣ってやろうと思った。
…私が落とせない人間なんておらへん。
…ゴ○ブリは落とせません
〜彩サイド〜
ついにみるきーは私の腕にみるきーの腕を絡めてきた
「ちょ…みるきーなにすんねん!!//」
「恋人だったらこんなかんじかなーって思って(ニコニコ)」
私とみるきーは恋人ちゃうで。笑
「もう。離せ…//」
「いや、離さん。彩ちゃんが恋人になってくれるまで(ニコニコ)」
…みるきー見てしまうとほんとにみるきーの恋人になりたくなる。
…って…//頑張れ私の理性!!
「なぁ〜…もうええわ」
?みるきー?
と思った瞬間、私のほっぺに柔らかい感覚と耳元にリップ音が響く
私は一瞬なにをされたかわからなかった
………
私みるきーにほっぺにキスされた…??
「うふふ、彩ちゃん耳まで真っ赤や♪」
「みるきーおま…」
みるきーの顔が近づいてきてそのままキスされた
「んっっ」
「彩ちゃんの唇いただきましたー♪」
「……//」
「なぁ…これでも私の恋人になってくれへんの??」
子犬のような目でみるきーに見つめられる
…もう理性の限界や…
「私みるきーの恋人になるで…」
といい、
みるきーにキスをした
「彩ちゃん…//」
ピーンポーンパーンポーン
「あ、チャイム…みるきーはよ教室戻るで!!」
みるきーの手をつないで走った
「なあなあ彩ちゃん、私転校早々おこられるんとちゃう?笑」
「私生徒会長やから大丈夫や!笑」
そのまま笑いながら教室へ手をつないで走った
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