book1

□魅惑の転校生13
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宿泊学習で、山に行くことになった
…泊まるのは、ホテルやけど笑
クラスで班に別れて回るんやって〜…
…めんどくさい。笑
まー、でも、
彩ちゃんと一緒ならなんでもええねん。笑
帰り道、彩ちゃんの腕にキュッと抱きつくと優しく頭を撫でてくれる彩ちゃん。
最近、もっと大人っぽくなった気がする
きっと、私よりいろいろなこと考えてるんやろなー…とか勝手に思う笑
「みゆき、バス乗るで?」
「あ、うん!!」
彩ちゃんの手をつなぎ彩ちゃんが顔を真っ赤にしたのを確認してから
私は彩ちゃんの手を引き、山へ向かうバスに乗り込んだ
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「16時にここ集合かぁ、そんな歩くんしゅういやや〜笑」
うんうん、と
アカリン、彩ちゃんが頷く
あー、そういえば
「私、トイレ行きたい…笑」
しゅうちゃんが「しゅうもー…笑」
彩ちゃんはやれやれと言ったような顔で、
「じゃああっちのトイレ行ってきて?…“待ってるから…“」
そう、この時本当に“待ってて”くれたらこんなことにならなかったかもしれへん。
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<アカリンサイド>
今しかないと思った
もう今、彩に気持ち伝えるしかない
「彩?」
彩は
「ん?」
と私を見る
ふと小学生の頃の彩が思いだされた
…ほんまにかっこよくなったな……
「…ちょっと来て!!」
私は彩の手を引き走って木陰へ行く
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「あかり、いきなりなんなん?笑」
彩は微笑む
「あのな、私…」
彩の顔を見ると本当に伝えていいのか、
なぜか今更迷って数歩後ずさりする
「あぶない!!!!」
彩は必死の形相で私をだきよせる
……!!後ろ…坂というか崖というか、
なだらかな崖に…なってたんや……!
私は彩に抱きしめられたままズルズルと崖の下に体は運ばれていった
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「彩!!!」
私は私の体の上に乗っている彩の肩を揺らす
「うーんっ…いってぇ…」
と彩は頭だけ起き上がる
…周りから見たら彩が私を押し倒している状況…///
彩はハッとしてから
「ごめん!!!」
と私の体の上から退き立ち私に手を差し出す
私はその手をつかみ立ち上がる
周りを見ても誰もいなかった
「ここ、どこやろ…」
彩は遠くを見て
「はよ、みゆきたちの元戻らへんと…」
…わかってる彩がみるきーをほんまに好きなことは……
…でも、私だって…
「…たくない…」
「え?」と彩が私を見る
「もどりたくない、」
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