短編
□「日記」
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「…はあ…」
朝から嫌なものだ。
ヤツは疲れる。
「…?「日記」?」
それはシックなノートだった
多分、ヤツのだろう。
「今は、居ないし見てやろう。」
パラッとページを一枚めくる
『○月○日(はれ)
今日から私はアルバート様の執事になることになりました。
アルバート様の期待に応えれるように頑張ろうと思います。』
「…ほう、まあいいじゃないか。」
初日の日記は真面目だった
私はまたページをペラペラ捲った
『△月×日(ごうう)
ああ、クリスという男が私の大切なアルバート様に襲撃を…
許しませんよ、クリス。私の心は空と同じ豪雨ですよ。』
「…ふむ。」
『×月×日(はれ)
今日の昼、すやすやと眠るアルバート様。小さく寝息を立てるアルバート様はとても可愛らしく、襲いたいと思いました。私に気づき起き上がるアルバート様の乱れた髪・襟に興奮を覚えました。』
…つい最近の日記だ
「アルバート様、勝手に人の日記は見ちゃいけないと言われませんでしたか?」
背後にヤツの声が
「!」
「ああ、驚いてしまいましたか。すみませ―」
「私に近寄るな!!!!!この変態が!!!!!!!!!!」