短編置き場
□愛しの彼とデート〜スバル編〜
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「おい、出かけるぞ!支度しろ」
ある休日。部屋でごろごろしていたら、急にスバルくんからお呼び出しがかかった。
「えっ?ど、どうしたのスバルくん」
「いいから、早くしろ」
普段は棺桶の中にいることを好むスバルくんが、珍しい。特に断る理由もないので、適当に着替えてスバルくんの後をついていくことにした。
「どこに行くの、スバルくん」
スバルくんがリムジンに乗り込むので、私もそれに倣う。スバルくんはどこかしら不機嫌そうだ。
「・・・うるせ。お前は黙ってついてくればいいんだよ」
「う、うん・・・」
スバルくんとの付き合いももう短くないし、こういう展開も慣れている。横に座っているスバルくんを見てみると、窓の外を見ているようで顔は見えなかった。
暫くして、リムジンが止まった。窓の外の景色を見てみると・・・。
「え?ここ・・・遊園地??だよね・・・?」
思いもしなかった意外な場所に、思わずぽかんとしてしまう。どうしてスバルくんが遊園地??
「見りゃわかんだろ・・・ほら、行くぞ!」
「う、うん・・・っ」