dream

□7
1ページ/1ページ



今日は一泊二日の体験学習。
キャンプ場で、 各班ごとにテントを1から作る。

もちろん班は自由でいつもの6人でテント作りをする。

力のある男子組にテント作りを任せて、女子2人はカレー作りのために火を起こしていた。



「ふーっ!ふーーーーっ!!!」

「あやっ!がんばれー!!!あとちょっと!!!」

「ふーーーーーーーーーーっ!!!!」

「ふふっ…ふふふふふ…ぎゃははーーーー!!!ごめん、あやの顔めっちゃ面白い事になってるよー!!!」

「笑わないでよかな!!頑張ってんだからっ!かなが笑うと私も笑っちゃって、火がつかないでしょー!?!?」



頑張って火を起こそうとするけどなかなか着いてくれない。

2人で笑ってつけられない。
ふざけてわけじゃないんだよ?



「あやちゃん貸してみー?俺がつけてあげるよ。」

見兼ねた手越くんが火おこしを手伝ってくれた。

私たちが必死に頑張ってやっていたのに、糸も簡単に火がついた。

「手越くんさすがだねー!やるねー!」

「俺力なさそうに見えるけど頼りになるでしょ?」

「ありがとう!!頑張っておいしいカレー作るねっ!」

「うん!期待してる!」



ニコッと笑う手越くん。
かっこいいことを自然にこなす手越くんはやっぱりかっこいい。

手越くんがやるとなんでキザにみえないんだろう?ってことをさらっとやってみせる。



「おい、手越っ!俺の彼女にちょっかいださないでくれるー???」

「あら、すみませんね、彼氏さん。困っている人を見ると放っておけない性格なもんでねー!」



かっこつけてもみんなにいじられる手越くん。

可愛いなーなんて思ってしまった。



視線を感じてパッと振り向くと、手越くんの彼女がこっちを見ている。

ヤキモチ妬いてるのかな?

なんか、、、やりずらい。
すぐに視線を逸らしてカレー作りに取り掛かった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ