【EXO BOOK】


□溶ける心
1ページ/2ページ

【 ルハン side】


レイはすたすたと僕の前を歩いて行く。


「レ、レイ、どこ行くの?」



「秘密。黙って僕についてきて?」


レイはくるりと振り返るとふふっと色っぽく微笑む。


レイの言葉やしぐさは人を黙らせる力があった。



「ほら、ここ」




レイが立ち止まった場所は、ホテルの前だった。


「さっきの続き…しよ?」





部屋に入るとレイはすぐに僕の首筋に顔を埋めた。


僕が首が弱いことをすぐに見抜いたらしい。


「んん…っ」

堪えきれなくて声が漏れる。


「我慢しなくていいんだよ、ルハンのかわいい声もっと聞かせて…」


色っぽく耳元で囁くレイ。


「好きだよ、ルハン」

「もっと触ってもいい?」


ずっと触れたかったレイにそんなことを言われて僕は気が狂いそうだった。

レイは僕の返事を聞かないままに僕の大事なところに触れていく。


「んん…だめ…ムリ…」


僕が拒絶をしてもやめないレイ。





「ねぇ…ルハン。入れてもいい?」


レイが余裕のなさそうな顔で聞く。


レイに心底やられていた僕はただ頷く。





レイが僕の中に入ってきた。



「ルハン…やっと一つになれたね」



汗の雫をこぼしながらレイが涼しげに微笑む。


「ずっと一つになりたかったんだ」



ああ、レイ…君はなんでそうやって僕の心を溶かしてしまうんだろう。


僕は君のことを愛するしかなくなってしまう…。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ