・短編・

□忠誠心
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「ブレイク!
俺はずっとお前に言いたかった
ことがある」

「何でスカ突然」

「ずっと言いたくて
でも 聞いてはいけないことだと
思っていた」

「じゃあ言わないで下さい」

「・・・・でも
でも もう我慢できんワカメだの
ヘタレだのオズの名前を出せば
何でも釣れると
思っているんだろ」

「思っていますヨ」

「好き勝手言いやがって
俺にだって堪忍袋があるんだ」

「とうとう
破れちゃったんでスカ」

「俺に前こう言ったな」

「いろいろ言いましたけど
どれでスカ?」

「どうしてオズにそこまで
尽くせるのかと」

「あぁハイ」

「オズに対する俺の思いを
異常だと言ったな」

「えぇ言いました」

「お前はどうなんだ?」

「どう?ってシャロンお嬢様
の事ですか」

「違う その前だ
ケビン時代シンクレア家に尽くし
自分が楽になるため116人
アヴィスに堕とした
そうすることで自分が楽になる
そんな風に思うほど執着
していた
そんなお前は異常じゃないのか」

「・・・・」

「すまん
やっぱり言うべきではなかった」

「いえ
寧ろ言って頂けたるほうがいい
それに私が答えられるでしょ」

「いや でも」

「そういうところが
ヘタレなんデス」

「・・・・」

「私には自覚がありますから
ギルバート君より遥にましデス
あなたには
その自覚がまるっきり無い」

「・・・・ぅ」

「だから からかいがいが
あるんですけどネ
好きですよギルバート君の
後先考えない見切り発車」

「・・・・・馬鹿にしているだろ」

「褒めてはいないですネ
でもギルバート君に気を使われる
なんて負られるより嫌デス
だからそのまんまでいいですヨ」

「それは一生
馬鹿にされろってことか!」

「何時になく
物分かりがいいじゃないですカ」

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