・・短編・・

□俺は
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周りは高い崖に囲まれ
どこから流れてくるのか
不思議なほど水量の多い滝が
地面の割れ目に落ちて行く

「そこまでだサスケ」

「どうかな」

「・・・・」
ジリジリと目だけが合い
サスケとの
距離はなかな縮まらない

「今日こそ一緒に帰るってばよ!」

「フッ 変わらないなお前」

「カカシ先輩」ごにょごにょ
耳打ちをするヤマト

「わかった」

「何をやるのか知らないが無駄だ」

「それはどうかな
ナルトと一緒に一夜考えた作戦だ」

「ナルトと?!クックックク
尚更 無駄だアハハ」

「・・・・」

「今日はサクラはいないんだな」

「そんなにサクラちゃんが
気になるってば?」

「いや」

「サクラなら里で待機してるよ
今日の作戦はサクラには見せれる
もんじゃないからな」

「アァハハハハやってみろよ」


「行くぞナルト!テンゾウ!!」

「「はい」「ヨッシャー」」

「何でもかかってこい
力の差を見せてやる!!」

「口寄せの術 行くってばよ親ビン」

「この日を待っとったどぉ」

「カカシ先輩」

「あぁ」

「親ビン蜜だってばよ!!」

「よっしゃ蜜鉄砲!」

蜂蜜の玉がサスケ目掛けて
降り注ぐ

「何!?蜜だと?」

ポンポン ぽぽぽぽぽぽぽぽ

ぽんぽぽぽぽ

「この日の為にワシとちゃ
一週間 蜜しか口にしとらん
からのぉ いくらでもでるわい」

ぽぽぽぽ ぽぽぽぽ

「何がしたいんだ これで
本気で連れ戻しに来たつもりか
ふざけやがって」

「ふざけてなんかいねぇってばよ」

「わからないが当たらなきゃ
意味がないぜ」

「今だテンゾウ「はい」
「「封印解 甘味料!!!!」」

「はぁは?」

どばばばばばばばばばばばは

ドバババババババババ

ドボボボボホ

「蜜鉄砲」

ベト

「ヒットだってばよ」

(ブン太)「オッゥエ」

ボロンベドベドベト

「・・・・・・・・・」

「「「・・・・・」」」

「あぁ蜜しか食っとらんから
内臓でちまったわい」

「「「「・・・・・」」」」

手で胃を揉むように拭き
飲み込んだ

「「「「・・・・・」」」」

「べぇべぇら
だでぃしでぃにぎだんだ!!!」
(てめぇら何しな来たんだ!!!)

「サスケを
連れ戻しにだってばよ!」

「ばぁ?
びぶべ ぶぉおぶばぼべばい」
(はぁ?蜜で良く聞こえない)

「サスケを
連れ戻しにだってばよお!!!」

「たべやがっで
づぎばおでんどばんだ」
(舐めやがって次は俺の番だ)

「口寄せの術 ガマ吉ガマ竜」

「だでぃいいいー」
(何ぃいいいー)

「「蜜鉄砲!!!」」

クソっさっきの蜜と甘味料で
体がベタベタして思うように
動かない
鼻と口が塞がって呼吸すら
・・・・・甘味料?・・・・・
甘い物・・・・
「あばぃもどぉおお」
(甘い物ぉおお)

「やっと気付いたかってばよお!」

甘い体中が甘い匂いが
嫌でも口の中に入ってクソっ
うっぷ気持ち悪い

「おでんはあばいもどが」
(俺は甘い物が)

「ナルト準備が出来た
そろそろ行くぞ」

次はなんだ うっぷ
クソ今日はひとまず退散して
「って・・・・だんぃいいいー」

(って何ぃいい)

いつの間にかサスケは

隔てる崖に追い込まれ四方八方
口寄せ動物で囲まれていた

俺としたことが
こんな事にも気付かないなんて

地面は
蜜で池のようになっている
周りは動物
蜜の粘着力で目を開けるのが
精一杯だ
今の俺では抜けることは不可能
ならば上だ!

「うだだ・・・・・だんだコレぶあ」
(上だ 何だコレは)


「よく聞いてくれたねサスケ君
これは木の葉一いや世界一
大きな封印の巻物なんだあ!」

「・・・・・」

「大きな分1人じゃ
封印を解くことが出来ないがなっ!」

「ナルト!テンゾウ!」

「「「封印解」」」


ぬめぬめべどぉ

「これば なっ納豆だと!」

「甘い物でベタベタなサスケには
よく絡むってばよ!」

「ゥバァアアアアアァァァ・・・・」

ぬまぁぁぁん

「どうだってばよサスケぇー
帰る気になってくれたか!!!」

ぬまぬま
「・・・だるまげでぇだどぉ
いっぼぉかめまめぇからぬま!」
(・・・なるわけねぇだろ
一生帰らねぇからな!)

「帰ろうってばよう
週1で襲いにに行くてばよ」

「・・・・・」

「サスケぇ
風呂沸いてるぞお」

崖の上からぽいっと投げるような
カカシの声が落ちてきた

「・・・・もーだけだがだだ」
(・・・・今日だけだからな)

「おう!」




「それにしてもサスケ 臭いねぇ」

「ブゥン・・・
おまんまぼでりだど」
(ふん
お前らのせいだろ)

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