・・短編・・

□ウッキー君
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「ねぇ デンソー」

「なんですか先輩?」

「俺のウッキー君どう思う?」

「ウッキー君ですか?
羨ましい限りですけど」

「どこが」

「そりゃ先輩に水をもらったり
眺めてもらったり
埃は少しかぶってますけど
先輩の部屋にずっといても
怒られないわけでしょ
羨ましいです
僕がウッキー君になり変わりたい
たいくらいです」

「いや そうじゃなくて」

「他になにがあるんですか」

「一本で淋しいくないかなって
思わない?」

「先輩と一緒にいれるんだから
淋しいわけないですよ
むしろ幸せです」

「でも俺、植物じゃないし
テンゾウは木だから木の友達に
なれるでしょ?俺、人類だから」

「先輩、僕も人です」

「あぁそうだったの」

「‥‥‥‥」

「だからさ」

「‥‥‥‥」

「ウッキー君の隣に
もう一本、木生やしたいの」

「はい?」

「ずっと前から考えてたんだけど
なんでも出るの?」

「?」

「くぬぎとか杉とか松とか」

「‥‥‥」

「じゃあさ、さくらんぼは?
桃とか栗とか柿とかさ」

「あの先輩?」

「出ないの?」

「やったことないですスイマセン」

「俺はウッキー君に友達が
出来たらいいなと思って
ほら俺 任務で家に居ないこと
あるじゃない」

「そうですね」

「その間一人で可哀想でしょ」

「そんなに先輩が思って
頂いけるなんてやっぱり
ウッキー君が羨ましいです」

「まっテンゾウの木だったら
ウッキー君も仲良くなれそうだし
俺とテンゾウみたいにね」

「先輩‥‥僕、嬉しいです」

「そお」

「とても☆
それで何を出せばいいんですか?」

「チューリップ」


「‥‥‥‥(〇Д〇;」

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