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□ハッピーバースデー
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連日の忙しさでお疲れの様子の研二さん。
昨日も帰りは深夜で、
帰ってくるなり寝ちゃった。
今日はせっかく誕生日でオフだけど、
もうお昼をすぎている。
「けんじー」
キッチンから呼んでみたけどまだ返事がない。
ベッドの横にしゃがんで
誕生日おめでと。
って呟いたら
急に抱き寄せられた。
「ありがと〜。。。」
「起きてたの?」
「ん〜?寝てる〜」
どうやら寝ぼけてるらしい。
「寝てていいよ、疲れてるんでしょう?」
「一緒に寝てよ、名無しさん」
なんか甘えモードだけど、誕生日だから特別だ!
ベッドに入ったらモソモソと胸に顔をうずめてきた。
「ねぇ名無しさん〜」
「なぁに?」
「好いとーよ。」
「ん、知ってる。」
「研二さん、どんどんおっさんになっていくけど、一緒にいてくれる? 」
なんだその可愛い質問。
笑って逆に質問してみた。
「私もおばさんになるよ。
さらにおばあちゃんになるよ。
それでも一緒にいてくれる?」
「いるよ。
ずっと、ずーっと、一緒にいるよ。」
研二は何度も頷き、私を抱きしめて言った。
「名無しさん…結婚しよ。 」