BL 黒とシロ
□闇雲に走っても…。
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彼女に振られて友達もいなかった俺に手を差し伸べて欲しかった。
「シロ!!俺、友達お前しかいない。
だから、親友になってくれ」
「どっからの根拠だよ、まぁいいけど…」
あっさりいいと言われた。
外見だけだと近づけるが、上辺の中身を知ってしまうと近寄りがたい性格だ。
実際中身はそうでもないが。
「彼女がさ〜指輪買えってうるさいんだよな。
黒そう言うのわかるか?」
目はたれ目だし天然パーマが肩の辺りでカールしてるのが、より優しそうとイメージをつけてしまう。
「うん。一昨日まで彼女居たから」
「マジかょ、通りでずっと教室に居ると思った」
彼女が居る時は隣のクラスまで毎時間行っていた。
振られた理由もわからず振られた。
親友になった俺らは登下校も昼も一緒にいた。
分かり合える親友だと思った。