夢物語
□甘いもの以上に甘く
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※恋人設定
マジバにて
「黒子くん、シェイクが新作出てるよ!」
「そうですね。でも僕はいつものバニラシェイクでいいです。」
「飲まないの?」
「はい。色んな味がありますが、やっぱりバニラシェイクが一番好きなので…」
「そっか…じゃあ私が飲もうかな?」
「良いんじゃないですか?」
「うんっ♪」
買って歩きながら飲むとベリー味なので甘酸っぱかった。
「おいしい♪」
「良かったですね。」
「ベリーだけど酸味より甘味のが強いなぁ…」
「甘いのが好きですよね?」
「うん、大好き!」
笑いながら言うと黒子くんも微笑んだ。
「皇さんは本当に美味しそうに飲みますね。」
「だって、美味しいもん♪」
「そうですか…あの、僕にも少し下さい。」
えっ?
珍しいなぁ…
「はいっ♪」
ベリーシェイクを黒子の前まで持っていく。
「いえ、そうではなく…」
そういって私の腕をつかんで引き寄せた。
「いただきます。」
唇に柔らかな感触と近い黒子くんの顔。
キスされたっ!?と認識したときには唇をなめられた。
「っ!///」
あわてて顔を離すと黒子くんはいたずらに成功した子供の様な無邪気な笑顔を浮かべていた。
かわかっこいい…
じゃなくてっ!!
「い、ま!!///」
「バニラシェイク以外もいいですね?皇さん、とても美味しかったです。」
そう言って微笑んで前を向いた。
その後に飲んだベリーシェイクはあんなに甘かったのに甘くなくて凄く酸っぱく感じた。
黒子くんとキスしたからなのかな?
甘いもの以上に甘く感じた。
end