DIABOLIK LOVERS 短編小説
□闇に消える声…
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ーーー。
夜の生活は中々慣れないな……。
…と思いながら夜ご飯の準備をしている私。
もちろんーーーー。
「オイ、何考えてんだよ?お前、最近ボーッとしすぎじゃねえか?」
「そ、そんな事ないよ?ただ、夜に起きてる生活に慣れなくて…。……ふふっ。」
嬉しいな…アヤトくんが心配してくれてるなんて!
「何笑ってんだよ。せっかく、このオレ様が心配してやってるっていうのによ。」
「え?アヤトくんが心配するなんて、珍しいな〜、って思って。もしかしたら…明日は雨だったしてね?」
何て言っていた、その時。
ーーーーーフラッ。
「め、目眩が……。」
あ、倒れる……。
ーー私は反動的に目をつむったーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
「…あ、あれ…痛く…ない…?」
私を襲うであろう衝撃は無く、逆にアヤトくんに包まれていた。
「っぶねー!ったく、だから心配したんだっつーの。はぁ…料理は中止な。」
ーーーー!
「でも夜ご飯が…!ーーー。」
「騒ぐな。メシなんか後だ。お前の身体が心配に決まってんだろ!……何せ体調が悪かったら、血が吸えなくなるからな。」
あ……アヤトくんてば、顔が真っ赤。
可愛いな…。
こういうアヤトくんが見れるなんて…体調悪くなって良かった。
「ありがとう…アヤトくん…」
思わずアヤトくんの頬にそっと触れる…
「ーーーーっ。そんな顔で見てんじゃねえよ。部屋まで連れて行こうと思ったけど、ヤメタ。ーーー今ここでお前を喰ってやるよ。」
ーー喰う?……もしかして、血を吸われるの?ーー
そんな…。