DIABOLIK LOVERS ー長編小説ー

□初めての…夜。
1ページ/4ページ

……これから一週間、彼との生活が始まるんだ。







相手はヴァンパイア……警戒していかないと…







ーー私は挨拶をするために彼の部屋へと向かったーー







コンッ、コンッ……。







ーーーーーー…………。ーーーーーー







あれ?ーーーーー



応答がない……?



…居ないのかな?声。かけてみよう。






「私です。桜木ミユです。あ、あのシュウさん、いませんか?」






コンコンコンッーーーーー。


ーーーーーーーーー


ーーーーーーー


ーーーーー







ーーガチャ…キイィーー……







ーーーーーーー!!







「煩い。おかげで目が覚めちまった。……こんな朝っぱらから何の用だ?」






わっ…………………


……い、いた……。







「お世話になるので挨拶をと思いまして。」








「ふーん。あっそ。で、何か俺にくれるのか?」







………………ん?






ーーーーもしかして、この流れは?







そっか…菓子折り?







でも、いきなり屋敷に連れて来られたから、何も用意してないよ……!







「…………。(ごめんなさい、シュウさん。)」








「…その様子だと、何もなさそうだな…。…とりあえず、中、入れば?」







「……はい。……っ。お…お邪魔します。」














ーー相手はヴァンパイアだけど、シュウさんなら…ーー















………安心できるのかな?












ーーキイィーィィィ…バタンッーー。







ーー屋敷の中がどれだけ危険な場所か、じきに思い知ることになるなんて、思ってもみなかったーー
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ