皇子と従者

□第一章 煌帝国
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…遠い昔すんでいた国
お父様もお母様も、国民もみな
とても幸せだった

しかし大好きだったお母様とお父様は殺され、きれいな海豊かな緑は血と炎とゆう赤色に染められた

「お母様!?お父様が!」

「逃げな…さい…。あなたは生きるのです…よ…。
けっしてその力を、人を傷つけることに使っては、…なりません…ょ」

「お母様ぁぁー!?!」









「っ…!?…また、あの夢…」

自身にかぶさった布団をはらい、ベットからおりると翡翠の和装をきた。
こしまでのびた髪をうしろでまとめあげ、胸下あたりまでの長さにする。

「よし。今日も1日がんばろう!」

そう言葉をはき、自室をあとにした。







ここは煌帝国という極東の大国
私はここで煌帝国の第四皇子様の
第一従者をしている。


自室のとなりにある大きな一室の扉の前で私は立ち止った

「白龍様?お目覚めですか?」

軽くノックをしてみるが返答がない

「朝の自主鍛錬に行かれたのかしら…。」

白龍は槍の鍛錬をうけているが、よく朝に自主鍛錬を行っている。
返答がない以上皇子である部屋に入るなどできない。
ましてや、年頃の異性の部屋となってはどうしようもない

「朝食のお時間になればもどられますよね」



まじめな白龍様だから、時間にも正確です。
一度いつも白龍様が自主鍛錬される、中庭に顔を出して、それから自分のやるべき洗濯物をほしてしまおう!

そう考えたわたしは中庭へと足を進ませた。

「それにしても白龍様、朝の自主鍛錬をされるなら、1つお声をかけてくださればよかったのに。
そうすれば、さしいれにおにぎりか何かをおだしできたのですが…。」


朝食の時刻よりはやいため、食べ物を口にされていないだろう。

それなのに朝の自主鍛錬にはげまれて…お体に触ったら…

と心配をした。

「白龍様…。」

なにげなく皇子の名をつぶやいたときだった。
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