□いじわるな子はキライです!
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「んん…」
おい、アスカ
「え…」
さっさと起きろ。
「は、あ、ありす!?」
なんでここに!そう言おうとしてはっと気がつく。ありすは私と一緒に現実世界に戻ってきてそれで、双子の弟になって……
「どれだけ寝てんだよ。それともなんだ?キスで起こしてほしいか?」
「な、なんで勝手に部屋に入ってきてるのよ!ありす!!!」
双子の弟らしい彼はやれやれと言ったような顔でこちらを見る。
「はっ、そんなの、姉弟ならなんてことないだろ?お姉ちゃん?」
「いくら姉弟だからって…そんな、」
「かわいいルームウェアじゃん。子供っぽくて。」
「っ馬鹿〜〜〜!!!」
大声でそう叫ぶとうるさい!と一喝。起きてるなら早く降りて来なさいというお母さんの声でしぶしぶベッドから起き上がる。
「ちょっと、ありす。着替えるんだから部屋から出て行って。」
「んだよ、折角起こしに来てやったのに…そんなの今更だろ?」
「っ〜〜もううるさい!!いいから出て行って!」
「はいはい。」
腰をあげるとドアに向かってスタスタ歩く。がドアノブに手をかけぴたりと足を止めた。くるりとこちらを振り返って一言。
「下着ぐらいはもう少し色気があってもいいんじゃない?お・姉・ちゃん?」
「ありすの馬鹿〜〜〜!!!」
へらへらと部屋から出て行くありすと共に2回目のうるさい!という怒声が聞こえた。

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