dream
□第七章
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「すみません…、変な期待を持たせてしまって」
マホーンが居ない部屋の中、エレナは元親に謝った。
「いいってことよ。あんたの気持ちが嬉しかった」
「そう言ってくれることが救いですね」
エレナは笑って元親を見た。
「にしても学園祭ってどんなものなんだ?」
「どう説明すればいいか…、難しいですね。でも楽しいものですよ」
「そう聞くと尚更行きたくなるもんだ」
と元親は冗談を言う。
「貴様等はもっと賢く行動できぬのか」
「どういう意味だ?」
「あ奴の機嫌を損ねれば、否定するに決まっているだろう」
「じゃあどうすれば良かったんだ?」
「まぁ策は練っておいた」
「「…」」
予想だにしない元就の言葉に2人は顔を合わせた。
するとため息を零しながらマホーンが部屋に入ってくるのが見えると
「わかった。ただし俺も同行するのが最低条件だ」
「おう!」
喜ぶ元親を尻目にエレナは驚いた顔をして元就を見た。
「なんだ…」
「どうやってアレックスを…?」
「フン。あ奴を手駒にすることなど容易いことよ」
不敵な笑みを浮かべ元就は腕を組む。そんな彼にエレナは眉を上げ笑った。