きめつ

□合同任務の話
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3 合同任務の話

 任務任務任務…
 当たり前だけど任務ばっかりで、毎日怠けないように鍛えることと任務しかしてない。わたしはもともと睡眠時間長い方なんだ。他に何かをする時間がまるで無い。わたし鬼殺隊に入る前は何してたんだっけ?
 お話しする相手は鴉だけ。あとたまに藤の家の方。お話に含めていいのか分からないほど業務連絡だけど。わたし気がついたら声出なくなってそう。
 …そんなこんなで。
 任務だからね、鬼さんを見つけて斬ったわけなんですけどね、一息ついて方向転換したらなんと、
 見られていた!
 …時透くんに。
 え、怖い。真顔で見てくる。そうだ挨拶しよう。

「こ、こんにちは?」
「…」

 何も言わないの?どうして何も言わないの?どうしてこっちに歩いてくるの?

「こんにちは、君の呼吸…雨?初めて見た」
「あ、はい、そうですけど…」
「姿勢も動きも無駄がなくてきれいだった。まぁ、まだまだだとは思うけど。…俺は時透無一郎。君は?」
「雨宮…琥珀です」
「雨宮琥珀…?なんか聞いたことあるような…まぁいいや、琥珀」
「え?はい」
「合同任務だって。この先の…」

 少しの恐怖と驚きで停止したわたしに時透くんはこの後あるらしい合同任務の詳細を話してくれていた。
 勢いが強くてびっくりした。でも呼吸見られるの歳近い子だと初めてだから照れちゃうな…へへ。
 しかし落ち着いた子だな。何歳なんだろう。精神年齢が上なんだろうな。要所がまとめられていてすっきりした説明はアホなわたし(根にもってる)でもすぐに理解できた。
しかもこの人めちゃめちゃ強かった。合同任務になるぐらいだからそりゃ厄介だったんだけれども、なんというか単純に数が多かった。
 最終的に斬った鬼さんの数は同じぐらいになったけど最初の方は圧倒的に時透くんがほとんど倒してた。つまり後半はわたしが倒したんだけど、時透くんはわたしの呼吸見てるだけだった。
 時透くんは結構合理的だと思ったから、自分で倒した方が早かったらそうすると思ったんだけど、

「べつに今回はまだ被害出てないし俺が倒しても琥珀が倒しても変わらないと思った」

 って言ってたけど、いやわたしの呼吸見たかっただけだろなんだこいつ(失礼)
わたしにもお前の呼吸見せろ!
 …そんなこと言えないのでおとなしくしてました。無事任務も終わりましたし。

「じゃあね時透くん…また今度…」
「…うん、またね」

 時透くんはよく考え事をする。今もそう、ちょっと何かを考えてた。ボーッとしてただけかもしれないけど。
 そういえば今日も怪我しなくてすんだなぁ。

「今日も頑張ったよねわたし」
「アホカ、アタリマエノコトダ」

 アホじゃないもん!!

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