あんスタ

□最後の戦い
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「みかんさん……?」

 そこには真剣な表情でステージを見つめるみかんさんがいタ。とても集中していてボク達には気がついていないようだっタ。
 ボクだったら顔を背けてしまうような残酷なシナリオで、決まっている結末で、でも、それでも最後まで見届けようとしているみかんさんは素晴らしいと思っタ。
 終わった時、師匠が、負けた時。
みかんさんはまっすぐステージの下まで、fineが天祥院英智が立っている真下に歩いって行っタ。それを、ボクは、見ていタ。ただ呆然ト。

 のちにみかんさんは、こう、語る。
「英智くんは1人だったから。つむぎくんが1人になってしまうから。渉くんは1人じゃなかったから。
だから、あの時わたしは英智くんのところへ行った。それは、零くんも渉くんも宗くんも、そしてもちろん奏汰だって分かってくれていたはずだから。だから安心してまっすぐ英智くんのもとへ行けたんだ。」

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