長編小説

□第二話
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「・・・ダーク、薬・・・落ち着いたか?」


「サンキュ、大丈夫大丈夫、すまんな、迷惑かけて。それより、学校はどうだ?」


「・・・」






学校という単語をきいただけでうかんだあいつの顔






「・・・変な先公がいる」


「へぇ、おもしろい先公なんだ?」


「全ッ然!!うざいだけ、おもしろくねぇよ!!」


「はは、そっか、俺はお前が楽しくやってりゃそれでいい。






お前は俺みたいに弱いやつじゃねぇからな・・・」


「・・・俺、強くねぇよ


お前が・・・ダークがいるから俺はいるんだ






俺とお前は二人で一つだ」



そうだ






だからこそ俺達は






二人だけで生きていくことができた






「・・・リンク」


「ダークは俺の支えなんだ。だからもう弱いとか・・・言うなよ」


「・・・へへっ、そしたらリンクは俺の憧れだな」


「・・・憧れ?」


「あぁ。リンクが光で俺が影。

影は光を支え

光は影を照らす

光あっての影で

影あっての光

そうだろ?

・・・俺、いつか悪夢を追い払って、リンクと外に出られるようにするからな!」





ニカッと笑うダーク






「・・・あぁ、俺もダークと頑張るよ」












〜 〜








ふわふわぷかぷか






雲が浮いてる






今日は授業がはやく終わった






だからすぐに帰れると思ったらダークから電話がきて






“今日は俺のためにはやく帰ってこなくていい。俺も少しずつでも頑張らなきゃいけねぇんだ。好きな所でブラブラしてこい。”






と言われてしまった






こんなときに限っていっつも暇そうなロイは用事があるとか言って帰っちまったし


アイクはいつものお仕事らしいし・・・






特にすることがない・・・





公園のベンチでねっころがって雲見てるしかねぇなぁ・・・






・・あれ?俺シ〇マル?←





「・・・あれ?リンク君?」

「ぅわぁぁぁぁぁ!!」


「そっ・・・そんなにビックリしなくてもいいだろ・・・」


「・・・ってめ!!どっからわいてきた!!てかどこからでもわいてくんな!!」


「失礼な!!別にわいてでたわけじゃないよ!!たまたま僕の家の近くだったんだよ!!」






でてきたか先公め・・・






「・・・何の用だよ?」

「ん?別に。リンク君らしき人見えたからきただけ」
「・・・じゃぁもうどっかいけ」

「え〜いいじゃん、これも何かの縁だし、信頼も深まるかもしれないから、話そ?」

「はぁ!?俺は信頼深めようだなんて思ってねぇょ!!」
「も〜口悪いなぁ、そんなに怒鳴って喉かわかない?」

「るせぇ大きなお世話だ!!」
「・・・あ」






ズイッ






「・・・!?」






いきなり先公が近づいてきた






近い・・・近すぎる・・・





顔と顔の間10cmくらいだろうか・・・






・・・よくみると肌きれいだな・・・


まつ毛も長いし


女みてぇな顔






「__髪の毛に葉っぱついてたよ・・・てあれ?リンク君?」

「んぁっ・・・!?なっ・・・何だよ!?」

「どうしたの?顔赤いよ?熱ある?」

「・・・!!ねぇよ!!」






見とれたなんえ言えるか






「・・・そっか、ちょっと心配したけど、リンク君いつも元気そうだから、そう簡単に風邪ひきそうじゃないしね」


微笑んだ


ダークとはまた違う


上品な笑顔






いや、ダークの笑顔が上品じゃないってわけじゃないけど・・・
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