長編小説
□第一話
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学校とか
人と関わることとか
くだらないことだと思ってた
あいつに逢うまでは__
「なぁ、今日から新しい先公来んの知ってっか?」
「あぁ?そんなの興味ねぇし」
「いやいやそれがかなりの美形らしいぜぇ?」
「ぇ、まぢで!?」
教室が騒がしい
先公が変わるだけでうるせぇ
前の机を少し蹴っただけで教室が静まった
「おぃおぃリンクまた何しちゃってんのぉ?」
ロイがヘラヘラしながら言った
「こんなうるさかったら隣のクラスに迷惑だろぅ?」
冗談だけど
少しのことで騒いだり静かになったりして
まぢうぜぇ
美人な先公かどうか知らねえが
先公は先公だ
どうせ前の奴みたいに俺見ただけで腰ぬかして逃げるようなくだらねぇ人間だろうよ
イライラしてきたからもう一発
あ、座ってた奴顔面から転けちゃった
ごめんね〜
ロイは相変わらず楽しそう
「・・・リンク、それくらいにしろ」
「・・・わかってる」
"教師"と言う言葉がでてくるだけで虫酸が走る
キーンコーンカーン__
チャイムが鳴った
「ロイ、アイク、フケようぜ〜」
「え〜俺先公の顔見てぇ〜」
「ぬ。」
「はぁ?まぢかよ?どうでもいいぢゃねぇか先公なんかよ〜」
「いやいやそうだけどさ〜気になっちゃって♪」
「・・・たくっしゃ〜ね〜なぁ」
ドカッと椅子に座る
教室は俺の お か げで静まりかえっている
廊下から足音が聞こえてきた
ガラッ・・・
一瞬時が止まったような気がした
すいこまれそうな深い瞳
透き通るような白い肌
そして艶やかな青い髪
「___おはよう、今日からこの教室の担任になったマルスです。よろしく」
ふわっと笑う顔に見とれてしまった
教室中が今まで感じたことのないような空気に包まれた
「えっと・・・そんなに緊張しなくていいよ?また僕に話しかけたりしてね、じゃぁ、出席とります」
俺は
そいつがやる一つ一つの仕草をボーッと見ていた
「___おーい、リンク君?いるかなぁ?」
「おぃ、リンク、呼ばれてるぜ?」
「あ?あぁ・・・・・・無視しとけ。」
何してんだ俺は
相手は先公だぞ
見とれるとか・・・ありえねぇ
「リンク君、君がそうだね?」
俺の席に近づいてきた
「・・・何だよ」
「ちゃんと返事しないとダメでしょ、出席とってるんだから」
「うぜぇ、知るかよ」
「・・・自分の名前もわからないの?君は」
「うっせぇよ!!来んな先公の分際で!!」
自分の机を蹴って相手の胸ぐらをつかんだ
「・・・机、片付けてね」
顔色一つ変えない
怖がるどころか俺の瞳を離さないかのような見てくる
俺は苛立ちやら変な感情やらで頭がごちゃごちゃになり掴んでいた胸ぐらを荒く離した
「・・・ッチ」
「ちょ・・・何処行くの!!」
「おぅ〜い。先生ぇ、あんまリンクに絡まない方がいいよぉ?怒らせると大変だょ?」
「・・・」
〜 〜
「___すぅ・・・」
屋上でタバコを吹かす
唯一俺が一人でいられる場所
本来此処は出入り禁止の場所だが
少し脅しただけですんなり鍵を手に入れることができた
たまにロイやアイクも来るけどそれは別にいい。
あいつらは俺を怖がらなかった
“バケモノ”だと言われてきた俺を・・・
「___あ、いたいたぁ、・・・あれ?ここ出入り禁止じゃなかったっけ?」
寝転がっていたらいきなりやつがでてきやがった
「・・・ついてくんじゃねぇよストーカーが」
「失礼だなぁ、連れ戻しにきたんだよ」
「は!?今授業中だぞ!?何一人連れ戻すだけで授業放棄してやがるんだよ!!」
「自習時間にしたんだよ。それに何か用事があったり体調くずしてたりして休むなら仕方がないけど、さぼるのはおかしいでしょ?生徒がちゃんと集まってからじゃないと。」
「あ〜俺お腹痛い」
「はいはい、じゃぁ戻ろっか♪」
「・・・」
やっぱうざいこいつ
いつもならぶっ飛ばしてるところだが
なぜかあいつは殴ることができない
「ほらぁ、みんなちゃんと勉強してるんだから戻ろ?」
「はぁ?あいつらがまじめに勉強してるわけねぇだろ。ここは不良だらけの男子校だぞ。」
「不良っていう言葉で解決しないで!!みんながまじめじゃないなんて決め付けないで!!」
「!?」
いきなり睨み付けられる
「僕、きたばっかりだからみんなのことよくわからないけど、みんなのいいところいっぱいあるのはわかるよ!!」
「・・・そんなきれいごと・・・」
「きれいごとに聞こえるかもしれないけど、ほんとにそうなんだ!!リンク君にだってあるよ!!」
「・・・!!」
真剣な眼差し
真剣な言葉だということはわかった
でもこいつだって俺のホントの姿見たら・・・
「・・・るせぇよ・・・」
「・・・!!」
ダンッ
壁をおもいきり殴る
「・・・ざけんじゃねぇよ!!
何にも知らねえくせにわかったこというんぢゃねぇ!!
先公なんか・・・
先公なんか信用できるかよ!!」
先公だけじゃない・・・
この世にいるものすべてが信用できるものじゃない
「じゃぁ・・・」
やつが口を開いた
「じゃぁ、信じてもらえるように頑張る」
ついさっきみせたような笑顔じゃなく
優しく俺に対しての笑顔
こんなやつ今までに会ったことがない
でもきっとまた裏切られるにちがいない
俺はその言葉も笑顔も見てないフリをするために
壁の方に視線を向けた・・・
NEXT TO・・・
のはぁ!!短いのになんでこんな時間かかったんだうち!!(泣
かなり書き直してたし・・・;;
これから設定に書いた性格とか過去とかでてくると思うんで
ヘボでグダグダな長編になりそうですが
よろしくお願いします・・・。