小説
□お菓子のように甘く
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甘い香りが漂っている
〜お菓子のように甘く〜
キッチンの前を通ると何やらピーチ姫達の声が聞こえてきた
「卵は少しずつ入れていくのよ」
「このぐらいでいいですか?」
「・・・何してんの?」
「あら、リンク、マルスがクッキーを作りたいって言うから、教えているのよ」
「ピーチ姫、あとは自分でやってみます」
「そうね、頑張ってね、じゃぁ私はゼルダ達とお茶会があるから」
「はい、ありがとうございました」
ピーチ姫は時計を見ると駆け足でキッチンを出ていった
「マルス、何でクッキー作ってるんだ?誰かの誕生日だったっけ?」
「え・・・ううん、前さ、リンク僕達にケーキ焼いてくれたでしょ?」
「あ〜・・・そんなこともあったっけなぁ・・・」
ガキらが食べたいて言ってた時か・・・
「その時、リンクって料理もできるんだ。すごいや、と思ったんだ」
「ん〜そんな上手くはできないけど、一人暮らしだったし・・・」
「ううん、ケーキとてもおいしかったよ。リンクは何でもできるんだね」
「ん?そんなことねぇよ」
「そんなことあるよ。尊敬するもん。ハイラルも一人で闘って救ったし・・・僕なんかたくさんの人の助けがないと何もできないよ・・・」
苦笑しながら下を向くマルス