小説

□おとぎ話
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ピーチ城の庭


いつもならガキ達がそこで遊んでいるが今日はやけに静かだ


天気もいいし風も気持ちいいから俺はそこでオカリナでも吹いていようかと思って日当たりの良いところを探していた




そしたらふと見つけた愛しい人








青い髪を靡かせながら木陰に座って本を読んでいる









「・・・マルス」


近づいて声をかける


「あっリンク。オカリナ吹きにきたの?」


「あぁ、中じゃうるさいって怒られそうだしな。それに天気もいいし」


「そうだね。最近天気曇ってたからね」


ニコッと笑うマルス


「そーいえば何読んでたんだ?」

「ロミオとジュリエットだよ。ゼルダ姫から借りたんだ」


俺に表紙を見せる


「へー、読んだことはないけど話は聞いたことあるなぁ」


「そうなんだ。この話すごく切ないよね。ジュリエットが死んだと思ったロミオは自ら命を絶ってその後にその姿を見たジュリエットも自ら命を絶ったんだよね・・・お互いほんとに愛し合ってたんだね」


俺はマルスの横に座った


「・・・ねぇリンク、もし僕が死んだらどうする?」


マルスが遠くを見て言った
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