長編小説

□お昼寝
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お昼寝













私達は屋上に着いた。
重いドアを開けたら、結構風が吹いていた。
大和田君の学ランもすごくなびいていて、不二咲君にも被さっていたから、私は不二咲君を大和田君から離した。


大和田「おー!誰も居ねぇぞ!貸切だ!」

不二咲「すごくいい風〜!気持ちいいねぇ〜!」


いつもより、ハイテンションな大和田君に対して、石丸君はいきなりブルーシートを敷いた。
私達は頭に「?」を浮かべていた。
すると、石丸君も笑顔になり…


石丸「これで、寝転んでもいいぞ!さぁ、寝たまえ!」

大和田「…花見じゃねぇんだからそこまでしなくても…まぁいいや、背中も痛くならねぇし。」

『石丸君、用意いいんだね!さすが、超高校級の風紀委員だね!』

不二咲「わぁー!雲ひとつないねぇ〜!ほら、沙波羅さんも!」

『うん!
あー、ホントだ!石丸君も寝転ぼうよ!』


石丸君は少し躊躇っていたけど、私の隣に石丸君が寝転ぶ。
すると、大和田君がイビキをかいていた。私と不二咲君は思わず笑ってしまったが、石丸君は半分呆れていたw


石丸「やれやれ、仕方が無い兄弟だ。」

『こんなに気持ちいいと無理もないよ!ね、不二咲君。』


私の右隣である不二咲君は、静かに寝息を立てていた。私は携帯を取り出し、大和田君と不二咲君の写真を撮った。そして、石丸君の方を見ると……


『寝てる…。そうだ、写真撮ろっと!』


普段の彼とは打って変わって、眉間のシワは無く、静かに仰向けで寝ている。
私は、ある事を思い付いた。それは、石丸君とくっついて寝る事!


『(うわぁ…すっごい幸せ//)』


なんて、浮かれていたらまぶたが重くなっていき、眠りについていた。
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