長編小説

□転校生
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転校生













私の名前は、沙波羅 舞夜。
今日から、この希望ヶ峰学園の生徒となる。
私は「超高校級のカウンセラー」。
困ってる人は放っておけなくて、周りの人からは、「超高校級のお人好し」とも呼ばれる事もしばしば…w

ここが教室かー、とぼんやり眺めていたら、1人の男が走ってきた。


「あー、また寝坊したべ!石丸っちに怒られるべ!」


向こうも、私の存在に気づいたらしく、こっちに来る。
ウニのような髪型と、特徴のある口調。


「もしかして、俺らの教室に用でもあるんか?それにしても、見たことない顔だべ…」

『はじめまして!
今日から、この希望ヶ峰学園に転校してきた、沙波羅 舞夜です!』

「おう!よろしくな!俺は……………」

ガラッ!!

「葉隠君!きみはまた遅刻かね!?」

「あちゃ…見つかったべ…。」


白い学ランを着こなした男。
見るからに真面目だw
真面目を絵にしたようだ。
その男も、私の存在に気づいた。


「む?見かけない顔だが、きみは誰だ!?」

『今日から、このクラスに……』

「転校生か、早く教室に入りたまえ。今朝から、転校生が来ると騒いでいる。葉隠君も教室に入りたまえ!!」

「石丸っち、俺には厳しいべ…。」

「僕は、みんなに平等だ。失礼な事を言わないでもらおうか!
さぁ、こんな人は置いといて、きみはこっちだ。」


私の手を引いて、教室に入れてくれた。
その時、私の心臓がトクンと跳ねた。
同時に顔が赤くなる…。


「(今、沙波羅っち、石丸っちに一目惚れしたべ。面白くなりそうだべ!)」

「葉隠君、早く教室に入らないと施錠するぞ!」

「今行くべ!」
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