短編 ベリキュー(スパ)
□きゅーと 3
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千聖視点
「なっきぃ、愛理見てなくていいの?」
「愛理はリーダーに任せた」
「で、でも」
「私には千聖を叱るっていう役目があるから」
そう、言い切ったら黙った千聖
ふと、振り返ったら顔を真っ赤にして
悔しそうな顔してるのが目に入った。
…、こりゃ時間かかるかな…
空室に千聖を突っ込んで
気まずそうな千聖を膝の上まで連行した。
「悪いけど、今日はないてもらうよ」
「うぅ…やだなぁ…」
「まって!ぬ、脱がすのはやだっ!」
「いつも、じかにでしょ」
「だけど、今日はむり」
「今日もなにもありません」
妙に、反抗するからさっと、下ろしたら
赤いお尻が出てきた。
結構赤い、これなら触られるだけで痛いだろう。
顔を真っ赤にして黙った千聖にふと思い出す。
そういえば、この子の家はお尻叩くの普通だったはず
ってことは、これは家でやられたのだろう。
かわいそうだけど、今日は普通に実行させてもらう。
「い゛ッ!!…おにっ!」
「…」ビシッィ!
「いっ…」
「少し反省しな」
暴言をはきつつ少しずつ元気がなくなってきた
まぁ、暴言吐くたび厳しい平手落としたから当たり前かもしれないけど。
「えぐっ…ぐすっ…」
「ごめんね、少し厳しかったかも」
「少しどころじゃなかったよ…」
「…もう少しいる?」
「い、いらないっ」
「がんばったね、千聖〜」
そういって、抱きしめて背中をさすりながら
頭を撫でてあげる。
いつもだったら、うざっとかいって
逃げるけど、今日は大人しくされるがままだ。
「もう、大丈夫だよ、もどろ?」
「そうだね」
楽屋に戻ると愛理がおきていた
少し話してリーダーに任せたら舞にからかわれていた
千聖が抱きついてきた。
そのまま、膝で寝た千聖、ニヤニヤした舞の視線に耐えなければ
ならなくなったのは、少し予想外だった。