短編 ベリキュー(スパ)

□きゅーと
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舞美ちゃんに見つかって
半泣きで抱きつかれてよかったって言われて。

普通に、叱られるより堪えたけど
でも、それだけのことをしたことに吃驚する反面。

なんだか、罪悪感があったり。

しばらくして、みんなと合流して
わさわさ、しているところ

なっきぃが険しい顔をして舞美ちゃんを問い詰めていた。
その直後、私の前までやってきた。

「愛理、ちょっといい?」
「うん」


別室までやってきた。



「愛理、舞美ちゃんの反応見て堪えたでしょ?」
「…」

「返事くらいするの」
「はい」

「だから、叱るかどうするか迷ったんだけど」
「なっきぃ?」

「やじは見ての通りもう叱る気ないし」
「…そうだね」

「やったことに対して叱ることにした」
「もう、反省してるかもしれないけど、心配した分泣いてもらう」


なっきぃの言葉に少し恐怖を覚えたりしてるうちに
いつの間にか、腹ばいにさせられていた。



「じゃーしっかり反省すること」
「はい」


スカートめくられて
下着も下ろされて

恥ずかしいことこの上ないけど
そんなのは、すぐに飛んだ。

吃驚するほど、舞美ちゃんのほうがぜんぜん優しいって(やるときは全力だから)
思えるような、とびきり痛い平手を繰り出された。


ばっちぃぃん
「っ?!いったぁ!」


しばらく、痛いと訴えて聞いてもらえなくて
泣きたくなっていつの間にか涙が零れていて

お尻が熱くなってじんじんし始めた頃



「愛理、仕上げに靴べらで10回で終わりだからね」
「えぇ、もう、無理だよ」

「もう、終わりだから我慢」
「そんなぁ」

「これに懲りたらもうしないことだね」
「おっしゃるとおりです…」


たかが、10回がすごく辛かったけど
やっと、終わった頃なっきぃが初めて

はぐしてくれてボソッといった一言に更に泣かされた

「よかったぁ…無事で…」


しばらく、泣かせてもらって
たくさん泣いて、楽屋に戻ると

メンバーはまだ残ってくれていて


「愛理、目が赤い!」
「千聖!からかわないの」

「はーい」
「千聖はこれだから 笑」

「舞ちゃんだって、おもったでしょ?」
「はぁ?おもったけど…おもうわけないじゃん」


なんか、へんな方へ行ってしまった2人
その後、舞美ちゃんがやってきて

頭を撫ぜてくれた。


「なっきぃ、厳しかったみたいだね」
「普通ですけど…ってか、やじの仕事でしょ」

「ごめんね、私がしたほうがもう少し軽く済んだかもね」
「それじゃ、駄目だから、よかった、わたしがやって」

なんか、リーダーと言い合いになっている
なっきぃに私は少し感謝した。


その日はみんなで帰って
なんだか、ほっこりとした一日だった。

色々な意味で。



その数日後

みやに、からかわれた事はいうまでもない。
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