春一番 完結

□春一番 1
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なんで、れーながいかないといけないの!?
れながいかないで誰が国を守ると?



【春一番1】




絵里視点





今、絵里たちが生きている時代は
戦争をしている時代だった。


80年位、昔に終えた戦争で最後の作戦となった
特別攻撃、絵里にとってあれが脅威で仕方なかった。


戦争が始まって3年の月日が流れている。


「れなはみんなを守りたいと」
「でも、いやだ…死ぬかもしれないじゃん」


「死なないように頑張るけん、大丈夫」
「…本当に入学するの?」


「もちろん」
「じゃー絵里も試験受ける」


「はぁ?!」
「絵里も戦う…国守る」


そんなやり取りのうちに2人で海軍飛行予科練習生に
なるための試験を受けに行った。


れいなはどうやら絵里には無理で受からないだろうと
思っていたらしく、結果が届くまで浮かれていた。


結果はれいなも絵里も合格していて
それを見たときのれいなの顔 笑


それはさておき絵里とれいなは晴れて
予科練生になった。


のはいいけど想像を超える軍の厳しさ
正直、逃げたいけど…

「…絵里おいてくちゃよ」
「ま、まって」



れいながいるからまだ頑張れる。



あれから、2年と11ヶ月が過ぎ
私達は航空隊に配属された。


兵学校と同じようなものだから
出世は早いのがいいところだ。


絵里もれいなも航空機で戦場に出ることが増えた。


別の部隊に配属されたから会う事も減ったけど
同期に道重さゆみという可愛い子が居て。


明らかに、浮いている
だって、軍隊に居るような子ではないし。


そして、予科練の先輩に居た高橋愛ちゃんと
新垣里沙ちゃん


新垣さんと同じ部隊だった。


愛ちゃんはれいなと同じ部隊
さゆは絵里と同じ部隊に後から配属されてきた。


訓練と実戦の毎日
たまに会う自由時間


そこで、れいなと会っていたのだけど
愛ちゃんを連れてきて

絵里もガキさんや(新垣さんね)さゆがくっついてきていたから
文句も言えず。


でも、思ったよりもみんな仲良くなった。
予科練でのつながり


そして、人殺しである現実。


絵里達は大事な人を守るために
敵を殺しているのだ。

目を背けたくなる現実でも選んだ事だから…
れいなと共に生きていくと決めたから


絵里は前を向いて勝つことだけを考える事にした。








つづく

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