短編

□いつもの光景
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石田や鈴木に対してすごく大人なれいな
そんなれいなの少し昔のお話


【いつもの光景】

道重side


少し昔でも光井が入ってきて
吉澤さんや藤本さんがいた時期の話になるのかな

当時のれいなはとにかく尖っていたとしか
言い様がないくらいだった

「れいな〜もっとしゃきっとしろ!」
「もう、聞き飽きたけん、ほっといて」

「れ、れいな、そんな言い方はまずいって」
「えりもだまれっちゃ」

れいなはとにかくお仕置きされる回数が多かった
でも、それでも態度を変えないところにかっこよさもあった

今はそれが生きてきてなんだか大人な雰囲気も出てきて
いいお姉さんになったの♪

「れいな、それ以上言うとまたよっちゃんさんにお尻叩かれるよ」
「…やだ」

「じゃー少し態度改めなよ」
「…」

「無視かよ 笑」

藤本さんの言葉も受け入れず
正直、ひやひやした

となりにいた絵里もびくびく様子を伺っていたし

しばらくして、稽古が終わり

「れいな、今日残りね」
「…はい」

「逃げたら承知しないからな」
「わかってますって」

前はいちいち逃げようとしたれいなも
その度に厳しくされて今は逃げないらしい


「おぉ、逃げなかったか、えらいえらい」
「…吉澤さん」

「ん?どうした?」
「どうして、れなにばっかり目をつけるんですか?」

「心配だから」
「…」

「信用してない感じか? 笑」
「そういうわけじゃないけん。で、でも」

「心配なのは本当だぞ、じゃなきゃ説教で終わりにしてる」
「…そうですか」

「さて、泣いてスッキリするといいよ」
「えっ」

「あ、反省もしてもらうけどな」



つづ…かない

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