短編

□六期の野望
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とうとう来たっちゃね、六期の時代が!

うん、でも絵里が居ないのが寂しいの

…絵里の分まで全力で走ればいいだけやろ?


【ロッキの野望】


れいな視点



れなたちはとうとう一番上になった
念願の六期の時代やけん、浮かれている

でも、さっき、さゆの言っていた絵里の不在は
大きくてなんか、すごく寂しい

「ねぇ、れいな」
「なん?」

「体調わるいでしょ?」
「別に悪くないけん気にせんで」

「あのね、九期も十期も怯えてるから」
「…気のせいっちゃ」

「そんなわけないでしょ!顔が怖いの!」
「…もう少しやから」

「そうだけど、無理は禁物だからね。安静にしてるの」
「了解〜…にしてもめずらしいっちゃね」

「ん?どこが?なんか珍しことしたっけ?」
「さゆが言ってくることもそうっちゃけど鏡見てないけん 笑」

「さゆみは見なくても可愛いって知ってるからいいの」
「さようでございますか 笑」


さゆみ視点


れいなはがきさんが卒業してから
みるみる衰弱していっている

今日なんかは座ってるのも辛いのか
今にも寝転がってしまうほどの体制を取りながら

肩で息をしている


忙しいそんな環境は嬉しい反面
久しぶりの感覚についていけないのは

私も同じで
けど、れいなのは少しひどい


とにかく、今日は誘うことにしている
私たちが忙しいから会う機会が減っている

だから、今日は六期の集会だったりするわけ


「ねぇ、れーな今日一緒に帰ろうね」
「いつも、いっしょやろ 苦笑」

「そうだけど、今日はえりも入れてご飯行かない?」
「いいっちゃね♪れなは焼肉が食べたいけん、焼肉行きたいっちゃ!」

「そうなの、焼肉予約入れてるからばっちりなの♪」


バタバタしていて
いつのまにか後輩は居なくなっていた

私たちも帰る用意をして
えりに集合場所を書いて送った



一時間後


うん、時間はバッチリ
えりも相変わらずだからオッケーなの


「久しぶり〜♪」
「久しぶりなの〜♪」

「っちゃ…」
「あれ?れーな元気ないの?」

「そんな事ないけん、気にせんで」
「そんな事あるの、今日は無理やり連れてきたんだけどね」

「そっか〜…ねぇ、うちでご飯食べる?」
「え?でも大丈夫?」

「全然平気だよぉ〜」
「なら、れいなのためにもそのほうがいいの♪」


「じゃ、絵里のうちにいこう〜」
「いぇ〜い」

「っちゃ」

最初は頑張って歩いていたれいなも
フラフラし始めすかさず絵里がおんぶした

「もう、意識ない?」
「みたいだねぇ〜」

「れいなこうして見るといつもよりちいさいの」
「うん、前よりも軽くなったみたいだし心配だね」


家について絵里と私はバタバタと支度を初めて
れいなが起きてからやろうとなって

焼肉会は飲み会になった


「ふぅ〜最近忙しそうだね」
「うん、お陰様でいそがしいかなぁ」

「れいなも見るからにやばいけどさゆもつらそうな顔してるもんね」
「え?うそっ」

「うん、わかりにくいけどね。リーダーはきついよねぇ新メンばっかだし」
「まぁ、だけど、今は念願の六期の時代なの」

「そっか、そういえばそうだよねぇ〜」
「もちろん、絵里も含めだからね」

ちょっと悲しそうな顔をしたえりに釘をさす
変な勘違いをされては困るから

そしたら、すっごく嬉しそうに笑った

「うへへ〜なんかうれしいなぁ」
「その場には居なくても六期だもん」

「うへへ〜六期はふめつだねぇ〜」
「もちろん!」

「んっちゃ」

「「え?」」
「今のれいな?」
「だよね?」

そして、二人で笑った
そうだ、六期は不滅

寝ながら参加したれいなも
リーダーの私も
治療中の絵里も

仲間なの!



翌日、絵里のうちから寝坊しかけて
慌てて現場へ向かった2人でした。




おわれ

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